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詰将棋つくってみた(183)
 課題38:講評

課題38 格好良い詰上がりの詰将棋を作ってください。

Judge:近藤郷

 カッコ良いとは、何か?

 私がかっこいいと思うのは、たとえば歌舞伎で役者が見得を切る場面を思い浮かべてください。最後に眼をギョロとさせて、大向こうを唸らせるというやつですね。そこで観客は拍手喝采というわけです。ですから歌舞伎で一番重要なのは「顔」でもなく「姿」でもなく「目」だといわれています。

 さて、これを詰将棋に置き換えてみると、やっぱり「詰上がり」のかっこよさでしょうか。

 ちなみに、今回の作品展で「かっこよさ」に関して筆者と同じ感覚をお持ちだろうと思う人は、不透明人間、武田裕貴、盤上の狼さんの三方です。と言っても今回の課題はあくまでも主観的なもののようですね。

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 課題38:講評

詰将棋つくってみた(179)
 課題37:講評

課題37 右上 \(6\times6\) の配置で15手の詰将棋を作ってください。

Judge:田口正明

 Judgeを担当した田口です。今回の課題は「右上6×6の配置で15手」でしたが、これは「詰将棋パラダイス」誌の表紙詰将棋の必要条件ですが、十分条件ではありません。表紙作は「好形、好手順」でなければなりません。解いて爽やか、気持ちよい。雑誌全体の夢先案内人。それが表紙詰将棋です。
 昨今表紙では解答者数が100名を切ることが頻発しているのですが、一つの要因に変化の難しいことが挙げられます。特に4段組1頁の2段目の真ん中あたりまで変化の記述が占める作品では、この傾向が顕著です。変化を読むことに力が削がれ、作意の印象が薄くなってしまっては、作品にマイナスと考えられます。
 今回の作品群ではどうでしょうか。表紙向きかどうかという観点から講評させて頂きましたが、無論これは作品に対する一つの見方です。表紙担当ということでご指名頂きましたが、個人的にはベテランの作家の方が講評する方が良いように思いました。
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 課題37:講評

詰将棋つくってみた(172)
 課題36:講評

Judge:井上徹也

 今回の課題はリピート趣向。 今までの課題の中でも抽象的なので投稿が集まるか心配でしたが、本職の趣向作家に支えられた事もあり十分な数の作品が出題されました。 どれも課題通り趣向の面白さが感じられる作品です。

 『詰将棋つくってみた』の本来の対象である創作駆け出しの方には、1ヶ月という募集期間は短かったかもしれません。 まずは講評や結果発表を読んで趣向という分野を楽しんでもらえると嬉しいです。 こういう分野があると頭の片隅に置いておくと詰将棋活 動の中で「この手順を繰り返したら面白いかも」 「この繰り返しの仕組みは意外性があるかな」 など創作の種に出会えるかもしれ ません。 趣向に限らずどんな思いつきでも形にしてみる事が大切です。 つくってみましょう。

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 課題36:講評

詰将棋つくってみた(168)
 課題35:講評

Judge:妻木貴雄

 Judgeを担当した妻木です。

 今回の課題は「同一駒を2回以上連続で捨てる」でした。昭和の昔なら「詰将棋とは,捨駒と見つけたり。」(三百人一局集の吉田健氏のことば)だったのですが,最近は「捨駒」をテーマにして詰将棋を作るのは大変になった気がします。そのせいで投稿が少なかったのかもしれません。

 また,副題?は「宗看流捨駒」となっていました。宗看の捨駒といえば,たしかに同じ駒をこれでもかこれでもかと捨てにいく豪快な手順が思い浮かびます。ただ,同一駒を2回以上連続で捨てても,なかなか宗看のようには見えません。難しいものです。

 投稿作は,数は少ないものの,短編から長編までバラエティに富んだものでした。内容も,手の感触で見せるものから,ミニ趣向や本格的趣向作など,さまざま。優秀作の選考には大いに悩みました。作者の感想などはなく,作意手順(一応自分で解いてみましたが)を見ての選考・講評だけに,見落としも多いかと思います。皆様のフェードバックを期待します。

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 課題35:講評

詰将棋つくってみた(163) 課題34:講評

Judge:springs

はじめに

 今回Judgeを担当するspringsと申します。たくさんのご投稿ありがとうございました。好作が多く、幾度も心揺さぶられながら楽しませていただきました。
 攻方駒のスイッチバックという同一の課題にもかかわらず、多種多様な作品が集まったように思います。駒が途中で成る場合はスイッチバックと言わない場合もありますが、今回は途中で成ってもOKです。このレギュレーションを積極的に利用したと思われる作品がいくつかあり、印象的でした。

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詰将棋つくってみた(159) 課題33:講評

Judge:沖昌幸

優秀作

第12問 keima82

正解
33飛成、同桂、35角、同と、44金、同桂、
64銀、同玉、63桂成、同歩、67香、同と、
65歩、同馬、73銀不成まで15手詰

 こちらは前問(第11問)とは逆に飛から順に捨てていく。歩打ちを最終手にはできないので2手長くなるが、7種駒をすべて捨てきるので品質がより高い。
 情弱ながら調べたかぎりでは前例が見つからなかった。しかたない、優秀作だ。
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詰将棋つくってみた(142) 課題30:講評

Judge:新ヶ江幸弘

 諸説あるとは思うが、田舎曲詰のキーワードは「意外性」と「必然性」の2つではないだろうか。

意外性
 曲詰になること自体に意外性がある。盤の中央には駒が配置されてなく、一見して曲詰とは推察できない初形から、あぶり出される展開。例えば、実戦型から詰めると「一」が現れる、柏川作が有名。


※詰将棋情報と手順は末尾に

必然性
 田舎でしか実現できない手順。中央では実現しない(例えば辺や可成位置から離れていると成立しない)手順の曲詰。田舎の例ではないが、利波作の金銀図式の「✕」の収束は、都玉では成立しないので、詰上りを中央から一段上にずらして成立させている。

 これらは「作ってみる」場合に意識した方が良いポイントであり、「作ってみた」ものを評価する場合の視点にもなります。

最優秀作

第10問 武田裕貴

 詰上り「~」。46銀を5回動かして、最後には消えてしまうというテーマを織り込んだ手順は、意外性及び田舎での手順の実現性とも十分に満たしている。不動駒もなく、今回の最優秀作。

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詰将棋つくってみた(134) 課題28:講評

Judge:河内勲

 優秀作の選定には迷いました。

 収録誌の性格、作品自体の質、鑑賞者の好みなど、初めての経験なので何を基準に選定したら良いのか、未だに迷いが消えません。また総評としては応募作が予想以上に多く、高レベルであることに感動しました。

優秀作

 優秀作は作者と解答者の交流増進を重視し、解図意欲をそそる第14番RINTARO作を推します。

第14問 RINTARO

正解
64銀成、同歩、同金、同玉、63桂成、65玉、
64成桂、同玉、65歩、同玉、66歩、64玉、
63金、同玉、53歩成、64玉、63と、同玉、
53香成、64玉、63成香、同玉、53香成、64玉、
54成香、同飛、同飛、同玉、52飛、53桂、
45銀、64玉、65歩、同玉、62飛成、64銀、
56銀引、54玉、55歩、同銀、45銀、同桂、
同金、43玉、32龍、53玉、65桂、64玉、
62龍、63飛、同龍、同玉、43飛、52玉、
53桂成、61玉、41飛成、51合、52成桂まで59手詰

 「91」。57飛を活かす狙いが解る初形なので解いてみたくなり、63への心地よい連続捨てに誘導される。合駒選択も容易で手が進み、作者と解答者との共感が創られる。

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詰将棋つくってみた(129) 課題27:講評

Judge:池田俊哉

優秀作

第12問 ミーナ

正解
24銀、14玉、15銀、13玉、35馬、12玉、
23飛成、同玉、24銀、12玉、13銀成、21玉、
12角、11玉、44馬、33歩、同馬、同飛、
22成銀、同玉、33歩成、12玉、22飛、11玉、
21飛成、同玉、32銀不成、11玉、12歩、同玉、
23銀成、21玉、22とまで33手詰

 17馬を世に出す35銀の繰り替えから最後に22に消える銀の動きが楽しい。ミニ煙ではあるが33歩成の形はあまり見たことがなくちょっと新鮮な印象。32歩はなくても同じ手順となるようだが、あえて移動合としたあたりにもこだわりが感じられて感心。

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