いよいよ最終回です!
第91問 せら

正解 39香、44玉、46飛まで3手詰
作者 16飛、28角、29馬の利きを閉ざさない限定打。
玉方の持駒は歩だけなので香打ちに間駒が出来ません。45香では近すぎて44玉で困ります。46香では44玉で46飛ができません。37香では42玉で64角ができません。38香では23玉で56馬ができません。というわけで39香の限定打と決まります。★
不特定少数 消極的に最遠打。
あああああ 邪魔しないのはここだけ。
奥鳥羽生 後陣で 三将軍を 指揮したり
占魚亭 飛・角・馬の邪魔にならないよう最遠に打つ。
まつきち 左上隅の配置がチト苦しいが、最遠打の意図は十分伝わりました。
新井大輔 歩合ができないので、親切出題。素直な遠打がでてくるとほっとする。
第92問 あああああ

正解
65飛、\(\cases{
64歩、67飛\\
73歩、86金\\
82歩、76金}\) まで3手詰
飛-角と金-飛のバッテリーが玉を睨んでいます。これもトドメを刺すのは87飛でしょうから55飛を初手で動かして、3手目は77金を動かして詰みという仕組みの筈です。しかし3枚の香の利きをすべて無効にする必要があります。1枚は55飛車を動かして、1枚は91角に対して合駒をして、もう1枚は77金を動かして上手く行きそうです。
でも55飛車の移動先はどうやって限定できるのでしょう? 例えば85飛右ですと64歩なら76金、73歩なら66金で詰みますが、82歩だと飛車と角の止めた香が被ってしまい、63香と72香の2枚が生きた形になってしまいます。このとき手段が残っているのが65飛だけだということでした。
好評で星4つを集めました。★★★★
作者 受方の応手を73歩合 = x、64歩合 = y、82歩合 = z、攻方の3手目を66金 = A、76金 = B、86金 = C とするとき、全体の手順には、
85飛(紛れ)、x / y / z、A / B / 逃れ
75飛(紛れ)、x / y / z、逃れ / C / A
65飛(本手順)、x / y / z、C / 67飛 / B
のように、金の手が循環しながら2回ずつ現れることとなります。
青のKK氏のnote記事(門脇芳雄氏の「チェスプロブレムの世界」)のひとつめの作品が、似たような構造を持っているようです(3番目の手順群が詰むか逃れるかの違いはあります)。
合駒限定のための駒配置は過剰かもしれませんが、個人的に気になったので…
奥鳥羽生 一箇所を まず消してから 後委ね
占魚亭 飛+金のバッテリーを開いて詰ます組立て。
まつきち 77金をフリーにする75飛が態度保留の好手。
あああああ 自作。これはどういうテーマと言うのがいいのだろう。
新井大輔 6~8筋の歩の打ち場所で3手目が変わる仕組みが面白いです。
不特定少数 飛車と同じ筋に間駒されると金で防げない。そこで6七飛を狙って6五飛。
原亜津夫 3本の香のラインを一つは2手目の歩合で止めさせ、残る2つを2種のバッテリーのフロントピース(55飛、77金)で遮断する。問題は初手の飛車の移動先と同じ筋に歩を合駒された時どうするか、その答えが65飛~67飛。仕組みの面白さだけでなく謎とき要素もある。78玉がなければ初手金を動かす紛れも増えてさらに面白くなるが、最終手余詰消すため仕方のない配置。
筆者も78王が無い方が初手金を動かす紛れが面白いのに何故かと考え、作者の狙いがボケてしまうからダメなんだろうと思っていました。そうか最終手余詰でしたか。
第93問 竹野龍騎『2手目は何通り?』

正解 27飛成、同香成、88角成まで3手詰
解くのは簡単ですが、タイトルにこたえるのが面倒という問題でした。
あああああ こちらは不成で行くとアウト。
スサヒドーパーアライ もっと増やせそうに思いました。
奥鳥羽生 五手詰の 七通りのみ 目に入り
占魚亭 90通り前後?(計算していないので適当)
まつきち 80通り? 77合は含まないなら▲7かも??
不特定少数 1六、七と、2~6八と、9六と、2一、6五香 10
3、4、7五桂 3*2=6
3、4、5六銀 3*3=9
3~8七間駒 6*7=42
67通り
θ 詰将棋メーカー 2024年12月 https://tsumeshogi.com/problems/yzmuneh6keの三手版?
そういえば松下さん、最近お見限りですね。
作者 n=持(5×7)+と8+香4+桂12+銀18=35+42=77通り!
持(5×7)の5箇所は77の無駄合除くから。
初手飛生は77歩合で不詰。
合計は、初手×2手目×3手目:1×n×3=231通り
出題は2手目の数だったはずですが?
第94問 不特定少数

正解 85香、同龍、75龍まで3手詰
玉方の持駒は歩だけなので間駒が出来ない状況です。初手に74龍などでは19龍で全然ダメですから、初手は香を捨てて89龍を移動させ19角がトドメを刺す構造なのはわかります。
では、香をどこに打ち、64龍をどこに動かすのが正解か。
83香では72玉で失敗。84香、同龍、同龍も72玉。74龍では73歩合が可能です。
そこで85香と角を抜かれるのを避けてから75龍で85龍の横利きを塞ぐのが正解とわかります。
2手目91玉は69龍までで82歩は無駄合ということですね。★★★
あああああ 龍そっぽで合駒を回避。
奥鳥羽生 両軍の 龍佇まい 刮目を
新井大輔 盲点にはまりなかなか解けなかった。
スサヒドーパーアライ ヤマアラシのジレンマを想起しました。
占魚亭 19角のライン上への合駒を防ぐ組立て。
まつきち 85香限定の意味に少考。75龍で横利きを止めるためだった。
せら 全体で一番悩んだかも。龍の横利きを閉ざすことができるのは五段目にあるときだけという事実から、香打の位置が定まる。
第95問 竹野龍騎『正解は何通り?』

正解 83飛成、同銀、22角成まで3手詰
第93問が上下反転して再登場。採点なしにしておいて本当に良かった。★
奥鳥羽生 五手詰の 七通りのみ 目に入り
あああああ 非限定だらけでもう訳がわからない。
占魚亭 400通り近く?(計算していないので適当)
スサヒドーパーアライ ごめんなさい、ここまで来て数える気にならず
松崎一郎 算数-場合の数(初手2通り、応手60通り、終手3通りで計360通り?)。
まつきち 同系統の作品が続くと少しげんなりします。最長応手を競うなら1作で良いのでは?(スミマセン)
不特定少数 9二、三と、7、6、5、2四と、4二香、9四銀 88二と、7、6一桂、3四銀 4*2=8
7、6、5二と 3*3=9
7~2三間駒 6*7=42
67通り 93番とペア。
作者 n=持(5×7)+と17+香1+桂4+銀3=35+25=60通り
33合は無駄合。
初手×2手目×3手目:2×n×3=360通り!
第96問 不特定少数【変長あり】

正解 34桂、47角不成、46銀引まで3手詰
作者 角不成が狙いです。角成だと2手変長1駒余りになります。
玉方の持駒は歩だけです。
バッテリーが二組ありますが、まずは53香成と飛車で攻めてみましょう。75角、同飛まで角余りの詰みでしょうか?
いいえ75飛は84角でピンされているので65歩という受けがあります。
とすれば初手は(54桂はないので)34桂。
間駒はないので35玉に26銀まで桂余り。いや47角という移動中合がありました。同香は35玉、26銀、36玉で逃れです。
作意は47角不成に46銀引まで。まるでばか詰みたい。普通に成ったらどうなるのでしょう。
今度は53香成に65歩合が打歩詰になってしまうので打てないということになります。そこで53香成、75角、同飛まで5手角余り。変長です。変長にも拘わらず星2個をゲットしました。★★
占魚亭 55香のラインを遮らない。
せら いわゆる逆打歩詰誘致だが。
奥鳥羽生 変長で なく駒余り 五手詰か
原亜津夫 打歩詰回避のための不成移動中合。面白い。
新井大輔 逆打歩詰誘致で歩が打てない仕掛け。変長はやむなし?
まつきち 47角不成が移動合の好防だが、今度は攻め方の打歩詰が発生
あああああ (個人的にはややナシ寄りだけど)意欲的な不成だと思います。
第97問 せら

正解 83桂不成、57桂不成、89王まで3手詰
作者 双方桂不成の最短手数。初手桂成は38玉で逃れ、2手目桂成は69王で駒余りとなります。
玉方の持駒は歩だけです。
桂-角と王-飛のバッテリー。57を埋めて69王までという詰上りが見えます。
初手は83桂の一手ですが38玉の変化に備えて83桂不成。2手目も間駒は57桂の移動合しかありませんが、69王と駒を取られないように57桂不成。双方桂不成を三手詰で実現した意欲作ですが、間駒を涸らす手法は(玉方の持駒を数えるのが手間なので)嫌われたか星は2つだけでした。次回は玉方持駒制限で投稿してみてはどうでしょう。★★
不特定少数 双方桂不成。
有吉弘敏 3手詰で双方桂不成。
占魚亭 桂生に桂生で応じる。
あああああ 桂の双方不成。お見事。
新井大輔 双方不成の応酬がきれい。
まつきち 双方桂不成の応酬に拍手。
奥鳥羽生 三手での 双方桂の 不成かな
スサヒドーパーアライ 双方不成。3手でやろうとするとこれでもギリギリの構図ですかね。
第98問 赤石夕【4解、双方持駒なし】

正解
A)94飛、同角、43金まで3手詰
B)34金、同銀、36桂まで3手詰
C)56桂、同香、45歩まで3手詰
D)45歩、同玉、47飛まで3手詰
作者 逆順列着手による Quadruple Cyclic Zilahi が狙いです。
全ての着手が成不成のない生駒で、かつ2手目を取る手で統一したのがこだわったところです。
A)の2手目間駒を割り切るための持駒制限、受方5五香が歩でも作意が成立する点、最終手余詰がある点が難点です。特に最終手余詰のキズが痛く、投稿すべきか迷ったのですが、賑やかしにでもなればと今回思い切って投稿させていただきました。符号だけでも楽しんでいただければ幸いです。
Cyclic Zilahi も知らなかったのに、今度は Quadruple という『チェス・プロブレム入門』の用語索引にも出てこない言葉が登場です。泣きながらググると、どうも2解が巡回するのが Zilahi 、3解が Cyclic Zilahi、4解が Quadruple Cyclic Zilahi ということのようです。
解答者の方がよくわかっているようで大人気でした。★★★★★★
奥鳥羽生 駒種にて 飛金桂歩と しりとりし
新井大輔 持駒制限でまとめるのが作者の美学でしょうか。
スサヒドーパーアライ 持駒制限は可能性を感じるのでもっと普及したらいいなと思います。
不特定少数 順列で8種!9四飛に対して同角に限定するために持駒制限なんですね。
あああああ リレーで駒種を循環させる発想が素晴らしい。最終手以下の余詰は仕方ないか?
原亜津夫 4種のサイクリックジラヒ。解ごとに2手目の駒種を全て変えているのも好印象。玉方持駒制限が1解のためだけなのが残念。
占魚亭 8種(玉飛角金銀桂香歩)着手。「歩〜飛→飛〜金→金〜桂→桂〜歩」とサイクリックにもなっていますね(同一着手なのは歩だけなのが残念だけど)。
まつきち 95飛・56桂・34金・45歩。ツインや2解があるので4解も受け入れますが、ただ4つの詰め方があるというだけでは面白みに欠けるのではないでしょうか(本作の場合は個々の手順に良さは感じますが)。また「双方持駒なし」という異なるルールが混入するのは違和感ありますね。
筆者は双玉も異なるルール(と駒種)の混入と考えています。
双玉を受け入れる以上、持駒制限を受け入れても支障ないだろうといういい加減な立場です。
第99問 あああああ

正解
82角、\(\cases{
37桂、24飛\\
37銀(成)、27飛\\
同馬、38飛\\
46桂、48飛\\
55桂、58飛\\
64桂、68飛\\
73桂、78飛\\
37龍、88飛}\) まで3手詰
作者 飛の王手8種。
とにかく3手目の変同の数を増やすことを念頭において創作しました。角7種と似たような雰囲気になってしまいましたが、縦に打つ手が入って合計8種まで到達しました。
ただ、37銀の成不成非限定が残念。
第89番の姉妹作。玉方の持駒は実質桂1枚。飛車を打っても取られないのは24飛のみですが、この桂を間駒されて絶望。そこで82角という妙手がありました。分岐が8通りでいずれも飛車の打点が異なるという離れ技です。大人気でした。★★★★★
松崎一郎 嗚呼、旧懐に耽る。
奥鳥羽生 まず角で 相手の態度 見定めし
まつきち 合駒制限系の作品は「なるほど」感が乏しい。
不特定少数 8二角に応手8通り。2四飛まで入って完璧!
あああああ 自作。とにかく増やすことを目的にしたので統一感としては微妙?
原亜津夫 8種の応手に対して8種の飛車の限定打。よく創りこまれていて見事。
占魚亭 応手によって最終手が短打か最遠打かに別れる。2手目37龍の方が作意?
新井大輔 桂合の場所によって、飛の打ち場所が5通り、同馬なら38飛で詰む構成が面白い。89番と一対でしょうか。
第100問 不特定少数『祭につき四割引き!』

正解 65馬、36角、64馬まで3手詰
68王に62香で王手がかかっている初形なので、初手は64馬の一手。間駒はなく、36銀は24銀不成で駒余りなので、2手目は36角の一手。3手目は64馬と(ペレになっています)62香のラインを外さずに開き王手すれば、75飛には85飛のエンジンがついているので、45桂は無駄合でこの局面で詰みというのが作者の主張です。
このように解くのは容易。難しいのはタイトルの解読と作者の狙いの看破です。
作者 初形王手がかかっています。
1手前の手は、
香が2枚重なっているので香打ではない。
銀では既に王手がかかっている。
ので、4五角です。
同じようにその1手前は4三桂成です。
三手でペレとシフマンが狙いです。
手数は四割引き(5手→3手)ですが駒数は十五割増し(16枚→40枚)になってしまいました。
五手詰の初手で馬を動かしたり、2四銀、2五と、6三桂成は全て4四玉で不詰です。
不特定少数 トリなのに大ポカですみません。
新井大輔 四割くらい易しくしてくれている?
奥鳥羽生 無念なり 表題の意味 解ききれず
占魚亭 馬の盾。タイトルの意味を解読できず……。
あああああ 「5手詰の四割引きは3手詰」ということだろうか?面白い発想。
スサヒドーパーアライ 遺憾ながらタイトルの意味は読み解けず。作意もこれしかないと思うんだけど
まつきち 65馬、36角、64馬まで?残念ながら全駒使用にした意図が理解できません。
せら タイトルは(三手詰)祭につき五手詰を四割引いて三手詰に改良した、という意味かな?
解答者の評を見るかぎり「この作は本当は5手詰だ」というヒントを読取った方は何人もいらっしゃいますが、レトロ解析を利用して三手詰でシフマンとペレを両方やるという狙いまでは辿り着いていないようです。
本図を五手詰にまで復元すると43桂成、45角不成、65馬、36角……となるのでシフマンが成立しているというわけです。以前、久保さんに似たような狙いの作品がありましたっけ。あのときは何人かに伝わっていましたから、本作はちょっと捻りすぎたようですね。
ところでそう考えると初形の角の位置は67と63の両方が考えられ「これは余詰だ」ということで作者から修正図が届いています。
作者 何度も申し訳ありません。
「4.タイトル 祭につき四割引き!」は一手戻ったとき角の場所が6三と6七の二ヶ所あり一意に定まっていませんでした。こちらに修正したいです。

正解 64馬、35馬、63馬まで3手詰
総評
有吉弘敏 100作とは凄いです。
占魚亭 3手詰とはいえ悩ましいものもあり、疲れました。
まつきち 3手詰も100作揃うと解くのも結構大変。特に70番以降がハンパなく難しかった(汗)
negitarou ミーナさんの作品群の狙いが分かりました。初手と三手目が「歩→香」「香→桂」と順番で進み、最後は「飛→歩」で一周します。
ぎょうざパン 盤面10枚以内でもまだまだ三手詰が作れるものですね。(今回、67番までが10枚以内でした) これからも楽しみにしています。
あああああ 100作はなかなか大変ですね。短評を書く際に誤解に気付いた作品がいくつかあったのですが、発覚していないだけでもっとあるかも……
松崎一郎 100作品という数の多さにびっくりし、圧倒されました。軽快もの、手筋もの、趣向もの、計算もの、ちょっと考えものなど楽しみ&なやんだりして十二分に鑑賞させて頂きました。作家の皆様ありがとうございました。
スサヒドーパーアライ いつも楽しい企画をありがとうございます。初日の出を見に行くような心持ちで百題の山を登り始めるも、頂上に近づくにつれ増える駒数に足を取られ、苦戦に次ぐ苦戦……。あらためて三手詰の奥深さと自分の解図力の不足を痛感しました。好作も多く、お気に入り投票を10個に絞るのもだいぶ悩みました。次回も楽しみにしております。
奥鳥羽生 短評の 推敲不足 ご容赦を
不特定少数 解く時間より短評を考える時間の方が長かった。短評を書くって難しい。
せら 3手詰でも100問となると中々大変でした。見たことがないような作品もいくつかあり、楽しめました。
当選者発表
厳正なる抽選の結果、豪華賞品は占魚亭さん、粗品は空貴人さんに決まりました。いつまで待っても賞品が届かない場合は惚け老人が忘れているので催促してください。
いつもながら、すべての作品に短評をつけてくださった方もいました。本当にありがとうございました。せっかく投稿したのに星はともかく一つも短評がなかったら悲しいですからね。
また新しい意欲的な作者が大勢参加してくれたことも感激でした。(でも解説者はどなたかにお願いした方が良いかもしれない)
それでは、第11回三手詰祭でまたお会いしましょう!