詰パラ1981年4月号より

歌謡天国通信23
今回は新人ながら百60万枚売ったといわれる久保田早紀ちやんの異邦人を双方解と読み替えて行ってみよう!

双方解(実力者のテーマ)

作家たちがパラに向い
まぎれを広げ
首位や半期、看寿賞までも
つかもうとしている
その姿はきのうまでの
何も知らない私
自作にこの順は逃れと信じていた
駒と形がふれ合う彼方
横からの攻方で詰んでいる筋
あなたにとってこの筋
ただの通りすがり
ちょっと無理詰てみただけの双方解
作意をゆく筋の波に手順をあずけ
くり返しの趣向を
ゆらゆらとさまよう
余詰の声不詰の順
詰まぬようなざわめき
私を置きざりにしてゆく締切日
手順前後が作意の傷をなぜかしら
埋めてゆく不思議な筋
不完全だけの解答迷い続けて書き
あとは哀しみをもてあます双方解
あとは哀しみをもてあます双方解
(御退屈さまでした。)
仙台市仙棋会替歌作成部

参考図

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