橋本哲氏の飛角図式の傑作が修正されたと思われたが残念ながら余詰だった話は飛角図式の傑作が生還に書いた。飛角図式+龍鋸の夢は潰えたが、飛角図式+○○には他にどのような作品があるか復習しよう。
十字次郎『恋唄』第6番 詰パラ1967.8改
4香を斜めに連打して最後はすべての香が消える。
この趣向を取り入れた作品としては黒川一郎「浦島」、駒場和男「朝霧」が有名。
花沢正純 詰パラ1967.10
馬鋸が跳び出してくる。
花沢正純作品集を若島さんが編集していると記憶しているが、そろそろかな?楽しみだ。
山田康平 詰パラ1989.7
右上隅の小さな飛角図式から2枚飛による横追いが出現する。
伊藤看寿の「裸」を思い出してしまうのは仕方ないだろう。
角建逸 詰パラ2010.7
2枚飛により縦追いが出現する。その後も粘って91まで逃走して捕まる。
飛角図式では第2位の長手数。古関三雄氏に73手の飛角図式があるという情報はあるが見つけられず。余詰が見つかり発表できなかったのか?
長手数1位は次の作品だ。
塩野入清一 詰棋めいと1989.7
馬鋸あり序に飛不成あり手数は83手と文字通り群を抜く傑作。
発表時の作意は12飛に23玉、14飛成、32玉、12龍という手数伸ばしもあって87手だった。しかしこれはさすがに虫が良すぎて変別とわかった。
本作をはじめこの時期の詰棋めいとに発表された塩野入清一の作品はどれも絶品だった。作品集を纏めて欲しい作家の一人だ。
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