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全国大会のおもひで

HYO牛TAN党さんのコメントを読んで、全国大会の話を書いておかねばならないと思った。

詰将棋ダービー

5手、7手、9手の簡単な詰将棋を選ばれたお馬さんが誰が一番早く解いてゴールするかを予想するアトラクション。
第1レースは岡村さん、田口さん、佐口さん、水上さんが出走。
第2レースは中村さん、原田さん、谷口さん、宮浦さんが出走した。
それぞれのレースの上位2着が決勝レースを争った。
予選の問題はいずれも易しい問題で、会場にも配られたが、ほとんど皆さん瞬殺できるような問題。つまり「知識」で解決してしまうタイプの問題だ。
出走メンバーだったら(まだ酒も入っていないし)あっという間にレースは終了してしまうのではないかと思われるが、そうはいかないのが実戦だ。
決勝レースに残ったのが田口、岡村、中村、谷口(間違ってたら指摘してください)。
決勝の問題は9手、9手、11手と手数も長く、特に最終問題は桂馬の利きがちかちかする難問。
これは混戦が予測される。
そして、この並み居る強豪・名馬等を振り切ってみごと優勝したのが HYO牛TAN党 さんだった。
(ちなみにこのハンドル、打ちにくいなぁと思いつつ、はっとその読み方が解りました。いままでひょうぎゅうたんとうって読んでました)
ちなみに私の予想はすべてハズレ。0点だった。
ここでの出題作は詰工房で入手可能。

詰1グランプリ

宮田プロ、北浜プロ、若島正、竹中健一という最強メンバーが詰工房メンバーが準備した1~15手詰の難問に挑戦するという企画。いずれも大学院の問題(50手以上)もすべて暗算で解く猛者である。
谷口さんの13手詰が難問で、私もそこで止まっていましたが(何日も^^;;)このメンバーもやはり7問目で足を止めた。
ここを抜け出した宮田プロが優勝。
今年の解答選手権での雪辱をはたしたといえよう。
この作品の図面はどこかででるので紹介するのは自粛。

看寿賞看寿賞表彰式

中篇賞「ルービックキューブ」の16飛。
私はあの作品の価値は不利合駒の繰り返しという量的側面ではなく、王手縛りのある詰将棋では表現しがたい「手待ち」を表現した16飛にあると思う。
そこの所に触れて欲しかったんだよなぁ。

アマ連握り詰4重衝突事件

例によって解く暇なかったので、結果発表で4重衝突があったと聞いて驚いた。
これだけ簡素な駒だと、一流作家が考えることは同じでぶつかることになるのか。

これは図面をだしても問題ないよね。

真島隆志/森敏宏

利波偉

酒井博久

町田の詰将棋全国大会いってきました

町田が大都会だったのでびっくり。しかも、わりと近かった。

さて、今回の目標だった大学院への投稿3作をげっとするという点は、石黒さんから
「短大への投稿に紛れ込んでいました」と2作もらっていきなり半分以上達成(?)
その後も、確実な所で3作ぐらい。
図面を忘れたけれど思い出したらという1作。
この夏に製作してくれるという約束を3つは獲得したので、目標は達成されたと言っていいでしょう。

これで後期の大学院も安泰だ。

そしてもうひとつ「この詰」の入手。

いや~、これは読み応えがある本です。
ちょっと簡単には紹介できないので、余裕ができたらこまかく紹介します。
というか、買う一手です。

あ、北浜プロの「脳トレ9手詰」は見本しか届かず、ぎりぎり間に合わなかったとかで入手できず。
8月2日の東急将棋まつりの会場でならサイン本が入手できるという情報です。
オイラはあさって本屋で購入する予定。

あすは全国大会

明日は全国大会だというのに糊口をしのぐための仕事に追われ、今日もつい先ほど帰宅。
疲れていていまひとつテンションが上がらない。

とりあえず明日の目標は…

  • 「この詰」を入手する
  • 大学院への投稿作を3作げっとする

この2つでいいや。

名刺も去年のソノママでいいや。あ、アドレスが……。

詰パラ6月号

6月号は普段の詰将棋学校はお休みで、代わりに開催されるのが詰将棋順位戦
今年も難しそうなのが並んでいる。
A5は初形見ただけで作者が解るな。

15手以内と言っても、なかなか難しい。
といっても、難しい作品の方が評点が高いという現実があるから、作家達も難解性を追求しちゃうんでしょうね。

さて難しいのは無理という方に注目していただきたいのがやさしい大学院
4題選んでいたのに編集長から「3題にしておけ」と減らされたので、ちと予定より平均難易度は上がってしまいましたが、1問だけでも解答をよろしくお願いします。
あ、アドレス書いていませんが、もちろんメール解答もOKです。
長手数詰将棋の解答は、KIFU for Windows で手順入力して、コピペが簡単安全です。

詰将棋全国大会の案内がでている。
実行委員長は金子さんですね。楽しみです。
プログラムを見ると
11:00 開場
14:00 式典

となっているところが目を引く。
この3時間に柳田会長の想いが炸裂するのかな?

手伝えることあったら、是非ご連絡ください。

アマ連杯握り詰
玉飛金香歩歩歩歩歩

今年も厳しい条件ですねぇ。
でも、ちゃんと作る人は作るんだから凄い。

七条賞の発表が4頁になっている。
いつもお世話になっています。

新しい解答者や、懐かしい解答者からの答案を受け取るとじわっと嬉しいです。
5月号の解答、ちと総数は少なかったけれど、何人かあたらしいメンバーが増えてくれたのが幸せでした。

詰将棋を語る言葉を増やそう3

「作者の狙いのこもった紛れ」といった手順ではなく、作者が誘導したかった局面に名前をつけてもいいかと思っている。

例えば自作であげるなら

この作品における次の局面に名前をつけたい。

これは従来「失敗図」と呼ばれているものだ。
解答者にしてみれば失敗なのだろうか。
否である。
この局面に辿り着くことによって、作者の狙いを知ることができるのだ。
仮にパソコンで詰将棋を解かせて手順を鑑賞しただけでは、この局面に至ることはない。
かつて、パソコン解答に関して、「詰将棋鑑賞に使うにはまだソフトの機能が足りない」と書いたのはこういうことを言いたかったのである。

むしろ「テーマ図」とでも呼んでみたらどうだろう。

作意の目指す局面は次の図だ。

違いは持駒の1歩。

さきの局面に辿り着くことで作者の狙い「いかに1歩を入手するか」が見えてくるので「テーマ図」である。

自作ではしょぼいので、この稿のきっかけの一つである巨椋鴻之介の「禁じられた遊び」からとびきりの名作を紹介しておこう。

この作品のテーマ図は

あと1歩あれば詰む。すなわちこの名作も「どうやって1歩を入手するか」がテーマなのである。

どうでしょう。なんか良い言葉がありませんでしょうか。
「テーマ図」は日本語として変なので「主題図」の方がいいですかねぇ。
それとも仏蘭西語であつらえますか。
どなたか言い知恵を貸してください。

詰将棋を語る言葉を増やそう2

巨椋鴻之介が「禁じられた遊び」から新しい詰将棋を表現する言葉をメモしておこう。

揮発性の間駒—すぐ攻方に取られることだけを考えて選べばよい間駒
粘着性の間駒—守備駒として盤面に残ることを考慮して選ばなくてはならない間駒

フィギュール(figure)—中長篇の一部の華やいだ連続手

そうか、仏蘭西文学の先生なので仏蘭西語がこぼれ落ちてしまうのですね。
うまく使えるかなぁ。
というか、フォルムはまだわかりますが、フィギュールはまだ理解が浅いように感じています。

私自身がいま一番欲しいと思っている言葉は「紛れ」に関する言葉だ。
作者の目的意識が込められた紛れ」という意味の言葉が欲しい。
「紛れ」という言葉では足りないので、今までにも「検討用紛れ」などという言葉が使われている。
しかし「検討用紛れ」は使いたい言葉の補集合を表した言葉だ。
本質である部分を直截に表現する言葉が欲しいのだ。

プロブレムから「トライ」という言葉を借りてくるのも手だが、新しく仏蘭西語あたりでどなたかいい言葉を作ってくれませんか?