12月号「やさしい大学院」の原稿を書いている時、「縦並びの香剥がし趣向の元祖は黒川一郎さんの【松虫】」と書こうとして思いとどまった。
慥かにオイラが知っている中では黒川一郎【松虫】(将棋浪曼集#29)が一番古いが、他にもあるかもしれない。
桑原、久留島を探してみて見つからないのは確認した。
いやだがしかし、まだ他にもあるかもしれない。確信は持てぬ。
そこで思い出したのが、磯田さんがかつてパラに連載した「詰将棋一番星」。
詰パラ1979年9月号に次のように始まった。
探してみると、3章1節4項に「D趣向(遠打、鋸、連取り……)」とある。
これだ!
欣喜雀躍して頁をめくる。
「数回」とあるけれど、実際には数年にわたる連載になった。
が、
なんと連取りの前の「鋸」の項で連載が終わっているではありませんか。
かくして、12月号の「やさ院」の香剥がし特集に黒川一郎の名前は登場しなかったのでありました。
ところで、その「詰将棋一番星」が30年の星霜を経てwebに復活。
なんと嬉しいニュースであった事でしょう。
でも、「支度中」の看板がずっとかかったままではないですか。
はやく、オープンしてください。プリーズ!!