詰棋書紹介(62) 昭和詰将棋秀局懐古録(下巻)

昭和詰将棋秀局懐古録(下巻) 田邉重信 金剛出版 1987.8.10

1000ページを超える大著だ。
詰将棋パラダイス創刊号から昭和61年12月号までの約40年間に発表された作品の中から著者の選んだ640局がすべて解説されている。
しかも、選ばれているのは殆どが中・長編。

なんとも気が遠くなる仕事だ。
発表時の解説を採録してある作品もあるが、それはわずかで、すべての作品の解説を田邉氏が書いている。

中・長編の主要な作品はこの本と『近代将棋図式精選』を読めば押さえられるのではなかろうか。

どなたか短・中編で昭和詰将棋を総括してくれないものかなぁ。
そして『平成詰将棋秀局懐古録』も良いなぁ!

田邉氏の著書に初めて出会ったのは『私と将棋』(1970.11)だった。
図書館で見つけ、詰将棋関係のページだけコピーした。
やはり名作を紹介したものだが、既にそのコピーも手元になく確認はできない。
初心の頃、詰将棋の世界の広さを教えてくれた本の1つだ。

この『秀局懐古録』もどこかの図書館で新しい詰将棋ファンを増やし続けていることだろう。

大西宏明 「大都会」 『秀局懐古録下』第330番 詰パラ1981.9

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください