図巧#53を見て、上田吉一作を思い出した人、手を上げてください。
はい、やはり大勢いますね。
私もその一人です。
上田吉一 『極光21』第79番 詰パラ 1972.2
68飛を68龍にしておくのが狙い–こう書けば同じ。
しかし改めて並べてみると、上田吉一はなんて綺麗に詰将棋を造るんだと今更だが感じる。
「推敲を尽くした」という表現では言い表せない境地だ。
『極光21』で本作の解説の言葉も名言なので引用しておこう。
初手は絶対手だが96金とのバランス上つけ加えることにした。絶対手や必然手は省いた方がよういと言う人が多いけれど、その意見には賛成できない。……(中略)……63銀はやや重い配置だが94銀とのペアである。54馬を防ぐならば53歩や攻方54歩の方が軽いという意見もあったが、やはり賛成できない。作品には自分の意思を通す方が良い。
作品には自分の意思を通す方が良い
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