長編詰将棋の世界(40) 無仕掛単騎図式-角-

2010.1から3年半続けた詰パラ大学院での解説の再録です。

選題の言葉(2011.6)(抄)

菅野哲郎さんから「やさ院」向けに投稿くださった北欧神話シリーズを出題します。
こちらは普通に手順を解答してください。
かわりに手数をヒントに。75手です。

菅野哲郎「ワルキューレ」 詰パラ2011.6


44角、33桂、同角成、21玉、43馬、22玉、
44角、23玉、33角成、14玉、26桂、25玉、
34馬右、36玉、54馬、46玉、45馬左、57玉、
56馬、68玉、67馬、79玉、X57馬、88玉、
33馬、78玉、23馬、88玉、22馬、78玉、
12馬、88玉、22馬、78玉、23馬、88玉、
Y33馬、78玉、34馬、88玉、Y44馬、78玉、
45馬、88玉、Y55馬、78玉、56馬引、88玉、
Y66馬寄、78玉、79歩、同桂成、67馬寄、87玉、
Z77馬引、96玉、88桂、95玉、85馬、同香、
96香、84玉、76桂、73玉、55馬、72玉、
84桂、63玉、54銀、52玉、53歩、42玉、
34桂、31玉、22馬迄75手詰

X 35馬の迂回手順有
Y 66馬の迂回手順有
Z 65馬の迂回手順有

☆ワルキューレは馬の物語。ただし、馬1枚では追えないので2枚が協力する形になる。

☆方や龍鋸、方や馬鋸という対称性。

☆ジークと違い、玉の逃げ方が細かく分岐するのが難しく感じさせる。また馬鋸部分に迂回手順が複数存在し、解答者を惑わせた。

加賀孝志 馬二枚追い作意不明。回り道を答えたか。スッキリした作品を出題してください。

☆この迂回手順は、やさ院には不適切かと悩んだ。しかし、2作で1つの作品と言うべき組曲なので出題に踏み切った。

☆44角と打ってみれば合駒がないので角の王手に桂馬を捨てて逃げ道を確保するのは辛い所。角を入手するところまでは必然。玉の逃げ方は31玉か22玉か。

☆31玉は53角22玉44角成、34馬寄とできるのですぐ詰む。22玉が正解だ。これなら44角から33角成とするしかない。ここから左下へ追い込む手順は他に手はない。

☆ところが、79玉まで追い詰めて悩む。ここで諦めた方もいるはずだ。馬鋸を予想していた方には見えていたかもしれない。遙か彼方のに12桂という質駒があったのだ。一往復というには往路が短いが、馬を大きく走らせることに成功した。

加藤清隆 16玉と逃げられた局面は不詰感が漂うが、85馬から旨く手が繋がった。収束も序に打った26桂が活用できて良くまとまった。
池田俊哉 2枚馬追いから馬鋸はユーモラスな中にもスケールが大きい感じ。左下部分がややこしいが大丈夫?
永島勝利 57馬を固定した馬鋸なのだが、2枚の馬を使った複合的な手順かとしばらく悩んでしまった。気がつけばなーんだという感じ。
凡骨生 お得意の馬鋸を駆使する。それにしても次から次へアイデアが浮かぶものですね。
宮本慎一 玉を猛追。アップダウンさせる。馬鋸もあり。
名越健将 こちらは角の女戦士。二枚馬の活用法でしばし悩む。
小林徹 この手の作品は盤に並べてみると見た目より易しくスラスラ解けるものが多いようです。
中瀬俊昭 序盤に打った26桂がこのような形で詰みに絡んでくるとは、全く予想外の驚き。
佐藤司 それにしても玉方のこの駒たちのふがいなさは…解いてみて呆れかえります。
中沢照夫 難度ややアップの馬追作品。天を駆ける2枚馬の活躍。
竹中健一 まさかここから馬鋸が出てくるなんて…しかしそれでも難しいところはほとんどなく、楽しめる作品でした!
水谷一 右上から左下、再び右上へ動く玉の軌跡、馬鋸とスケールの大きな好作。打った桂が跳ねる手順も好印象。
岡橋憲司 妙な位置にある12桂が質駒でしたか。
鈴木彊 無仕懸け図持駒1枚の角で魔法の如く手順を編み出す技は素晴らしいです。内容も2枚馬での追撃、馬鋸あり、3段跳の桂ありと只只感嘆するのみです。
今川健一 今度も無仕掛け、持駒は角。2枚の馬で追いかける、手数の多い分だけ、こちらが上です。2局の対比が妙、感心しました。
須川卓二 作者の合利かずを利用した作品群はフェアリーっぽくもあり独自の世界を表現している。難解な変化紛れが無いのが成功していると私は思う
河村謙吾 馬鋸の発見と左辺の壁攻略に時間がかかりました。解いている最中は2六桂が取り残されるのでなんか違和感あるなあと思っていましたが、まさか収束で活用されるとは!

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