高木秀次『千早城』に登る(29)


※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第29番

週に3日の更新に減らしたが、それでも気息奄々、最近とみに体力が落ちてきて、出稼ぎに行っても通勤だけで疲れ果てている始末。帰宅しても疲れ果てていて、すぐに眠ってしまう。
筋肉がゴッソリ落ちているのがいけないのだろうな。
筋トレするべきと分かってはいるのだが、始める切掛がない。

さて、本日も眠い目をこすりながら第29番に取り組んだ。

が、これがどうにも困ってしまった。

まずは11飛の活用を図るために61歩成から攻めるしかない。

61歩成、同玉、52銀成、

これを同玉では53歩でも42銀成でもすぐ詰むので同銀だ。

   同銀、62銀成、同玉、72桂成、同玉、
82歩成、

ここらへんは変化もない。

   同玉、81飛成、93玉、84龍まで13手詰。

これはどうもおかしい。

今までにも余詰が先に見つかってしまったことはあるが、これは余詰にしても簡単すぎる。
そして作意らしき筋が全く見えない。

暫く考えたが諦めて、正解を見ることにした。
…………しかし案の定、おかしい。余詰でもないようだ。
これは誤図だろう。

作意から推測できるのは76桂の向きが逆だということ。

しかしこれでもまだ作意は成立していない。
81龍、93玉以下、94歩~86桂~92龍で簡単に詰んでしまう。

こちらは余詰の可能性もあるか?

しばし考えたが作意を成立させる上手い案は見つからなかった。
が、とりあえず次の図を得た。

ここまでに時間がかかりすぎたので、本日はここまで!
例によって高木流の論理の積み上げが楽しめる綺麗な作意。
明日までの宿題として考えてみていただきたい。

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