※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。
第28番 詰パラ1965.3
第1部は手数順に並んでいる。
しかし詰将棋は手数が長いほど難しいと決まった物ではない。
前局も易しかったが、本局こそ「これしかない」という手を紡いでいくとするすると詰む。
今夜はヒントだけ書いておいて、解題は明日の夜にしよう。
それまでに是非考えてみてください。
さて持駒と構図を見ていくと、初手は25桂しかない。
22玉と逃げるが、次の手はまた33桂成くらいしか見当たらない。
同玉の一手。
また25桂と打つ?
22玉に13桂成、同玉。
これでは桂馬2枚をドブに捨てただけだ。
でも作者の狙いは見えてきた。
持駒に桂馬多数。
これは桂馬を打っては捨てて、13⇔33と玉を移動させ、その間に何か鍵を開けていくパズルだ。
13⇒33⇒【鍵1】⇒33⇒13⇒【鍵2】⇒13⇒33⇒【鍵3】⇒33⇒13⇒【鍵4】
これで詰むという仕組みに違いない。
ということで、正解発表は24時間後!
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