詰将棋つくってみた(136) 課題30:田舎の曲詰

課題30:田舎の曲詰を作ってください。

課題29は11手以下という手数縛りが思いのほか厳しかったようで、適切な出題数になりました(^^;;。
今月の課題もはじめての経験という方が多いかもしれません。
課題28象形図式の対となる課題です。

ここでいう「曲詰」とは炙り出し曲詰のことで、すなわち詰上り図がなんらかの象形になっているものという意味です。
「田舎の」というのは55の地点を都というので都から外れたという意味です。
すなわち「終局図が中央でなくてもOK」と理解してください。もちろん中央の堂々とした作品を排除するものではありません。

  • 手数制限はありません。
  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は5月30日(火)
  • Judgeは新ヶ江幸弘さんです

例題1 風みどり 詰パラ1978.10改

いっこの積木(51)で既にお目にかけた図です。
手順は下の方に置いておきますが、詰上図がこちら。

形にはなっていますが、盤の中央ではありませんね。
これが典型的な「田舎の曲詰」です。

もうひとつありました。

例題2 風みどり 読売西部版2000.7.8改

詰上図がコチラ。

さて風みどりのショボい例題はこれくらいにして達人による田舎の曲詰を見てみましょう。

例題3 岡本眞一郎 詰パラ1989.9

角不成と途中から邪魔駒になる馬の消去が中心で、詰上りでさらに曲詰でもあったのか!とダメ押しをするタイプの作品です。

例題4 市島啓樹 詰パラ2009.11

本作も56銀の妙手と69桂の原型消去を中心に構成されており、詰上りは付加価値としてあるようです。

例題5 鳥越九郎「詩吟」 詰パラ1962.8

「田舎のイ」を追求した鳥越九郎。80手超えの全駒作品もあったと記憶していましたがT-Baseでは見つかりませんでした。おっかしいなぁ。
本作は持駒趣向の普通作と見せかけて、またしても「イ」が出現するという意外性が狙い。

例題6 岡田敏「藁叩き」 詰パラ1977.7

端を利用したミニ趣向との融合作品。

「未発表作」とあるけれどtwitterで流した作品はダメですかと質問がありました。
昨今はtwitterも既発表とする風潮ですが、つみき書店はそんなに厳しくしても仕方ないのでインプレッション3桁まではOKとします。(1000を超えていたら既発表扱い)


「詰将棋つくってみた(136) 課題30:田舎の曲詰」への1件のフィードバック

  1. 今日の将棋フォーカスの特集、詰将棋(あぶり出し)でした。
    とてもタイムリーなテーマであり、興味深い内容でした。

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