詰将棋つくってみた(138) 課題29:結果発表(前編)

課題29には12名の方から解答応募がありました。
「少ない」とtweetしたら駆け込み解答がどっときて2桁になりました。
いつもありがとうございます。

課題29:持駒に香のある11手以下の詰将棋を作ってください。

まだ解いていない方は課題29.pdfをどうぞ。

第1問 RINTARO

正解
15香まで1手詰

有吉弘敏 最初は19香から考えました。
竹中健一 慣れてくると19香は考えないですね。
negitarou 初手・1九香は、四連続の移動合で逃れ!
占魚亭 14香だと角で取られて「アッ!」となる。
松崎一郎 19香の応手をほろ酔い気分で楽しみました。
はせがわ ゆ 後手持駒を書く親切設計。洒落て19に打つと逃れる。
ぎょうざパン 19香だと逃れになるのですね。(後からわかりました)
まつきち トップバッターに相応しい快作(笑)。19香の紛れが命ですね。

★香を打つしかない。打っても取られない場所は15と19の2箇所。正解は二択だ。
★19香では18飛成、同香、17飛成、同香、16桂、同香、13角成で逃れ。5手目15飛でも同龍、同香、13飛で逃れる。

第2問 マンダリンピエロ

正解
84香、91玉、92歩、同玉、83桂成、91玉、
82成桂まで7手詰

まつきち 手順前後に注意。
はせがわ ゆ 自然な手の連続。
松崎一郎 香は下段から打ての見本。
占魚亭 香の打ち場所がバレバレの構図。
松澤成俊 何か狙いがほしい。これでは平凡すぎる
竹中健一 ほぼ一本道なのが残念。何かほしいですね。
negitarou 香打ちには逃げるのが正着!、二手目・9三玉の変化手順が好きです。
RINTARO 初手限定のためだけの86金(83桂成同玉85香の紛れも消している)や不要駒の64銀、2手目の変化のためだけの52角と配置の効率性を考えられるといいと思います。
まつきち 初登場おめでとうございます。手順は純情一路(笑)。金銀の配置には一考の余地ありか。

★自然な王手に尽きるので解くのは簡単。
★作意では桂成、変化では香成というのが狙いだろう。
★狙いを解答者に伝わるかどうかは、ちょっとした配置の違いで大きく差がつく。精進を期待します。

第3問 springs

正解
15香、14角、同香、13桂、23角、同飛、
21龍まで7手詰

はせがわ ゆ さらっと2連合。
占魚亭 連続移動合がいい感じ。
ぎょうざパン 2連続の移動合、上手いですね。
松崎一郎 角、桂の連続移動合が恰好良い。
竹中健一 この手数で移動合二つは見事です。
有吉弘敏 2回の移動合を無駄なく、簡潔な論理で成立させている
松澤成俊 移動合い2回で収束も過不足なくまとまっているが新味はない
negitarou 角・桂馬の連続移動合!、五手目は玉の退路封鎖のための一手。
RINTARO 移動捨合で入手した角を捨てて、3×4でうまくまとめています。

★2手目13合はもちろん21龍まで。
★14に間駒しても21龍、13玉、25桂まで。
★このとき23に逃げ道を開ける妙手が2手目の14角の移動中合
★23への逃路が空いたが、持駒も得たので再び23角、同飛と塞いで帳尻が合う。
★4手目は取られないための移動合。

第4問 羽毛布団

正解
21香成、同玉、24香、12玉、13歩、同玉、
23香成まで7手詰

有吉弘敏 香の打ち換えという事か。
竹中健一 24に打のがうまいですね。
占魚亭 角のラインを塞いで打歩詰回避。
松澤成俊 打歩詰を避けるための香の宙打ち
RINTARO 香の打ち替えから、両王手の詰み。
ぎょうざパン 打歩詰を避ける香打ちが見えづらかったです。
松崎一郎 角の利きを止める香の打ち替えになかなか気づかず。
まつきち 24香が打歩詰回避の妙手。両王手の詰上りもイイ感じ。
はせがわ ゆ 24香がなぜか見えなかった。なぜ見えなかったんだろう。
negitarou 第3問と第5問が先に解けたので、手数をヒントにして正解を探す。初手は「1一飛成」や「3二桂成」が見えて悩みました。両王手での詰上がりが好きです。(2二の地点は「歩」でも良いのでは? と少し思いました。)

★3手目24香が狙いの一手。
★13地点の打歩詰を回避する限定打だ。
★14角を配して23間駒の変化をつけ打ちづらくする工夫が効いている。
★2手目23間駒なら32飛成まで。
★Judge駒井さんの「バッテリーの組み替え」は慧眼だった。香の打ち換えにしか見えていなかった。流石。

第5問 RINTARO

正解
24香、13玉、22香不成、35歩、14歩、23玉、
33とまで7手詰

羽毛布団 不成がかっこいいです
松崎一郎 絶妙手、22香不成!!
竹中健一 もう少し何かほしいところ。
negitarou 三手目の「香不成」がとても良いです。
はせがわ ゆ 22に香を設置して角の利きを止める。
有吉弘敏 あまり見ない不成。自陣成駒は避けられなかったか。
松澤成俊 これは知らないと堂々巡りに陥りそうな手筋でgood
占魚亭 受方角のライン塞ぎ&打歩詰回避の香生滑り込みが気持ちのいい一手。
まつきち 22香生が角の利きを止めながら打歩詰を回避する一石二鳥の好手。(初手24歩の歩先歩香かと思ったら普通に24香だった 笑)

★隅の11角が守りに良く効いている。33銀成は同角で以下精算しても詰まない。
★24香から22香として22を攻方の駒で塞ぎ、11角の利きを止めてしまうのが狙いだ。
★さらに22香成としてしまうと14歩が打歩詰。これを予め回避する22香不成の付加価値も。
★2手目32玉は41銀不成以下駒余り。

第6問 RINTARO

正解
22香、11玉、12歩、同玉、23桂成、11玉、
21香成、同玉、22とまで9手詰

negitarou 初手は、香車の短打!
松崎一郎 つい、うっかり初手22歩。
まつきち 短打も香の手筋としては欠かせませんね。
占魚亭 香歩問題のアレンジでしょうか。初手が全て。
竹中健一 離して打つ手を読んでもらえないとつらい。。
松澤成俊 つい離して打ってしまいそうになる感覚の逆を取る
ぎょうざパン これはやられました!24香から合駒ばかり考えました。
はせがわ ゆ 中合だ嬉しいな〜と言いながら、ちゃんと24香から考えはじめた。25歩が香の打ち場所を限定する意味も兼ねているように見えた。

★大道棋に似た構図。
★普通は25香、24桂、同香、23金と始まる。
★本作は初手24香では23歩合で簡単に詰まない。
★正解は裏をかいた22香の短打。
★この狙いは大道棋でも見た記憶があるが、折角「つくってみた」読者向けに易しく作ってくれたので可とした。
★しかし右玉でも見たことある気がして再確認したところ次図があった。

野村量 詰パラ1999.5

今夜はここまで!

「詰将棋つくってみた(138) 課題29:結果発表(前編)」への1件のフィードバック

  1. マンダリンピエロさん、以前お見かけしたと思ったらチョー入門の方でした。

    こちらでもよろしくお願いします。 (^_^)

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