詰将棋創作チョー入門(49) 第6回三手詰祭:結果発表(その1)

三手詰が一挙38題!
楽しんでいただけたでしょうか?
まだ解いていない方は下のリンクからどうぞ!

印刷用pdfつくりました⇒三手詰祭6.pdf

解答を送ってくださった方は13名。ありがとうございます!

例によって★がゲットした投票の数でございます。

第1問 松田圭市

正解 21飛(成)、91馬、29金まで3手詰

theme:飛車の最遠移動

 飛角図式の三手詰。いかにも同一作がありそうだったが、簡単には見つからなかった。指摘も今のところなし。91角を取る駒を指定する飛車の最遠移動。★

 松崎一郎 すみっこぐらし
 springs 飛角図式ですっきり。
 占魚亭 受方飛の横の利きを遮断。
 negitarou 玉方・飛車の横利きを遮断!
 まつきち 構図は大きいが狙いは単純明快
 高橋美鈴 広いです。初手が壁と退路封鎖
 竹中健一 締切日を一日勘違いしており、締切日に慌てて解きました。
 RINTARO 成不成非限定が気になりますが、狙いの実現には致し方なし。
 keima82 合駒は無駄合いでしょうけど、☗82角、☖12飛配置にするのもありそう。

 限定に拘りすぎるのはいかがなものでしょう。浦野先生のHBシリーズはあくまで初心者向けを想定しているので手順の限定に厳しくしています。本作で82合で変長順を解答しても正解ですが解答マナーが悪いと感じます。

第2問 negitarou

正解 67飛、45合、63飛成まで3手詰

theme:飛車が横・縦のトータルでの長距離移動

 2手目53玉ならば62飛成まで。スッキリした初形からうまれる自然な紛れが、あえて両王手をしない初手を隠蔽してくれたようです。星2つゲット。★★

 占魚亭 飛をどこに動かすか。
 高橋美鈴 57飛なら逃げられる
 RINTARO 初手に意外性があれば。
 ぎょうざパン 67は意外な場所でした。
 竹中健一 両王手じゃないところが良いです
 springs 駒数少なめなのがいい感じですね。
 まつきち 両王手をかけない初手の味をどこまで感じ取るか。
 keima82 両王手の筋や☗25飛の紛れなどがあり、変化もきっちり。暗算で解けませんでした。参りました。

第3問 keima82

正解 39龍、44飛、19龍まで3手詰

theme:全着手同一駒

 これもバッテリーが玉を狙っている形。三手詰と分かっていない所で出題されたらもっと解答者を悩ましたことでしょう。★★

 松崎一郎 竜のひょっこりはん
 占魚亭 28へは行かせない。
 ぎょうざパン 龍がぐるっと回る手順が楽しい。
 高橋美鈴 15龍と両王手したくなりますね
 negitarou 全て飛車(龍)。2八の歩を支えるのが肝要!
 RINTARO オール飛(龍)着手。最下段迄引くのは意外性あり。
 竹中健一 下に?一段ずれていて限定移動の方が良いと思いました。
 まつきち 全着手飛。半分くらい解いたところで連作に気づく(笑)28歩が好配置か
 springs ぐるっと回る。個人的には全体を1段上げて最遠移動ではなくしたいと思いました。 34龍が明快に詰まなくなってしまいますが、代わりに45歩が省けるようです。

 作意に無関係な45歩の存在を気にしてしまうのは作家のサガ。初手34龍の余詰に対処したものでした。

第4問 風みどり

正解 15歩、同龍、41馬まで3手詰

theme:歩を突く。

 採用条件として「変化紛れが1つ以上あること」としました。本作変化はありません。でも紛れは……短評に41馬を考えたという方がいらしたのでセーフということにします。星一つ貰えたのはラッキーでした。★

 松崎一郎 ジ「エンド」!
 keima82 これはひと目でした。
 springs 初手41馬から読みました。
 占魚亭 受方龍を移動させて合駒防止。
 竹中健一 下段の香がすごく利いている!
 高橋美鈴 相手の龍の横効きさえなければ。
 RINTARO 15歩の感触。持駒にしては味気なし。
 negitarou 難しかったです。最終手の感触が好きです。
 まつきち 初手は紐ナシに出来そう?21香がいるので詰まないが、41馬と捨てる筋も悪くない。

第5問 風みどり

正解 15飛、24玉、25歩まで3手詰

theme:歩を突く。

 16飛と後で獲られないように離して打つと詰みません。詰上り図では総ての駒が詰に関わっています。★★★

 松崎一郎 詰上り六?
 RINTARO 最終手の感触。
 占魚亭 一石二鳥の最終手。
 negitarou 最終形は漢数字の「六」?
 竹中健一 これは面白い詰め上がりですね!
 springs あまり経験したことのない浮遊感。
 高橋美鈴 26歩が角の効きの邪魔になっている
 まつきち 歩突きで飛車に紐がつく詰上りがユーモラス。
 ぎょうざパン 浮いている飛に紐をつける、面白い詰上がりですね。
 keima82  2枚の角を働かせるにはこれしかない。詰上がり「六」?

 詰め上がり「六」に見えますか? 偶然です(^^;;

第6問 springs

正解 46銀、同歩、36角まで3手詰

theme:玉の逃げ道を作るような捨駒と角の使い分け

 初手に角を開くと56歩の捨合で同香は46玉と逃げられます。そこで初手は46銀と捨ててここを埋め、空いた45の逃げ場所は36角の限定移動でぴったり。56合を同飛と取るために64銀と捨て76角とすると、これでは44の穴が塞がりません。★★★★

 RINTARO 2手目54玉の変化もいい。
 negitarou 4六銀と捨てて、5六合駒を無効化!
 占魚亭 56合を無駄合にするための手続き。
 竹中健一 両王手と空き王手、どちらが作意だろう?
 高橋美鈴 銀をただで捨てて、結果、角が効いてくるなんてすごい
 ひっぽ 左右のあき王手だが、シンプルな構図で初手の味もいい。
 まつきち いきなり開き王手はうまくいかない。初手がいい感じの捨駒。
 keima82 ひと目☗64銀でしたが…。まさかそっちとは。2種類の応手、いずれも不安感たっぷりの詰上がり。

第7問 風みどり

正解 25歩、35玉、36龍まで3手詰

theme:歩を突く。

 いろいろ迷走してこの図になりましたが、1筋は不要でしたね。でもそうすると変化0かぁ。

 まつきち 5番の裏バージョン?
 竹中健一 初手に不利感はなかったですね。
 keima82 飛車でも香でもお好きな方をどうぞ。
 RINTARO この初手の感触は少し劣るかもしれない。
 高橋美鈴 25と35の歩がが生きてきた。面白いです。
 占魚亭 龍の横の利きを通す。飛・香のどちらかを取られても大丈夫。
 springs 第5番に似た浮遊感。25飛→香、26角→銀として同玉の変化を増やしたくなりましたが、そうすると対称的過ぎてつまらないのかなと思いました。

 歩突きに拘らずに仕上げた方が良かったですね。

第8問 negitarou

正解 26桂、17玉、34桂まで3手詰

theme:桂馬の二段跳ね

 テーマがクッキリ解答者に伝わったようです。初手が26桂以外見当たらない作りにもかかわらず星を2つゲット。★★

 まつきち 桂の二段跳ね良し。
 空貴人 桂の連続跳躍が印象深い
 占魚亭 ソッポで作りたい感じ。
 高橋美鈴 初心者でもわかりやすい3手
 ぎょうざパン 桂の二段跳ねが気持ち良い手順
 keima82 ぴょんぴょんとしてこれは一直線。
 RINTARO 2手目限定できればもっと良かった。
 竹中健一 3手で二段跳というだけで充分ですね。
 springs 桂の2段跳ねですが、初手が1択なのがもったいない気がします。

第9問 negitarou

正解 18龍、17角、26馬まで3手詰

theme:角の逆王手を防いでの詰み

 2手目25玉や17他合は15馬まで駒余り。17角と逆王手をすれば26馬と逆逆王手。

 springs 鋭い手順。
 ぎょうざパン 王手3回が面白い手順
 RINTARO 2手目他合は15馬。
 占魚亭 ピンメイト。角以外の合駒だと15馬迄。
 竹中健一 3手詰で逆王手が入ると全部王手なんですね。。
 高橋美鈴 角合が王手逃れの王手!何て焦ったが、馬の効きで問題なし
 まつきち 逆王手の目的が駒余り回避だけになっているのがちょっと残念。もう少し初手に紛れがあるといいのですが。
 keima82 初手が他にない。36歩を消して35玉にすれば、初手☗46竜の紛れはできる…?

 さらに27歩を桂にすれば24銀も不要になりますね。

第10問 風みどり

正解 44歩、34玉、43歩成まで3手詰

theme:歩を突く。

 どうせなら歩を2回突きました。★

 占魚亭 歩が前進。
 まつきち 歩の行進は面白い。
 竹中健一 歩の歩みは結構早い。
 ぎょうざパン 歩突き2回楽しいですね
 negitarou 二手目(3四玉)の手順が好きです。
 springs 自ら飛車のラインを切る初手。第7番と似た感覚。
 RINTARO 初手が絶対手なのと2手目非限定なのが惜しいです。
 高橋美鈴 壁になるのを気にせず、素直に歩をつく感じが気持ち良い。
 keima82  間接的に駒を捨てるのが今回の風みどりさんのテーマ?(5,7番がそう)

 1筋から5筋まで歩を突いてみようと思ったのですが、うまくいきませんでした。

※続きは明日!

「詰将棋創作チョー入門(49) 第6回三手詰祭:結果発表(その1)」への2件のフィードバック

  1. 今回もたくさんの解説、お疲れ様です。

    【第8問】は49馬を角にして、26桂、38歩合、同角、37玉、47金の手順も考えました。(五手詰ですね・・)

    【第9問】は、keima82さん、風みどりさんの鋭いご指摘!
    全くきづきませんでした。
    (双玉にチャレンジしてみました)

  2. 全体を一路ずらすのは基本的なテクニックですが、うっかりしましたね。指摘してくださった方々、ありがとうございます。

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