突然の特別懸賞でしたが、15名の方から解答をいただいた。
ありがとうございます。
友情(?)に感謝します。
第1問 風みどり
正解
77飛、同と、67金、同銀不成、35馬、同飛、48金まで7手詰
石川和彦 5手目にとぼけた味がある。
冬眠蛙 キッチリ銀生限定ですっきり。
松崎一郎 ワンツーパンチで逃げ道封じ。
藤田卓志 4手目の銀不成が良いですね。
negitarou 四手目の銀不成が良い味だと思います。
有吉弘敏 序の5手は先例も多く、一味加えたいです。
ぎょうざパン 金捨ての前に77飛が気持ち良い手ですね。
ootanowatasi67 3連続捨駒非常に心地よい。短編詰将棋の佳作。
まつきち 77飛と捨てと金を呼んで67金が抜群の味の良さ。
空貴人 とを近づける流れだが、勢い余って4手目同とは早計。
RINTARO 退路封鎖、銀不成、馬捨てときっちりできた手筋モノ。
たくぼん 通常であれば5手目より56金 同銀 58馬という展開が普通だと思うけど58に66桂が利いていて少し焦りました。
天馬 初手の77飛はこれしかありませんし次の2手目の同とは必然です。3手目の67金は誰しも考えるところでしょうが小生の場合、これを同銀不成とされると(全員します)詰み形に48銀68王に69金打ちやらが頭にちらついて5手目の35馬になかなか気が付きませんでした。
★初手77飛は理屈ではなく本能的に打ちたいところ。
★次に56金では67玉で45馬ができないので67金と打つのが作法。
★これを同とや同銀成では56金で終了なので同銀不成が正しい受け。
★あとは飛車の利きと馬の利きを交叉させて48金を実現させる。
★5手目56金、同銀、58馬の誤解者が1名。易しい手筋ものでも油断は厳禁。
★実はブログ公開時には別の作品を展示していたのだが、事情があって急遽差替えた。殆どの方は本作を解答してくださったが、1名だけ差替え前の作品で解答を送ってくださった。正解者扱いで抽選したのでお許しあれ。そして前の作品は暫く忘れてください(^^;;;
第2問 風みどり
正解
23銀、11玉、44角成、同角、71飛成、21桂、
同龍、同玉、32金、11玉、22銀成、同角、
23桂まで13手詰
RINTARO 2手目21玉の偽作意に注意。
松崎一郎 不甲斐ない??合桂取られて吊るし詰め。
石川和彦 52桂は焦点捨ての蛇足かと思ったがちゃんとした役割があった。
まつきち 協力詰風の出だしだったが21桂合が上手い粘りで吊し詰が気持良い。
negitarou 初手(4四角成)が罠?、実は六手目・合駒からの詰ませ方が見えず悩みました。
有吉弘敏 2手目21玉の方が短く纏められますが、過去の類例もあるため避けた形でしょうか。
冬眠蛙 歩合の変化の22歩が一分ほど見えず逡巡。そのせいか、協力詰のような感触でした。
占魚亭 11-99ラインから動けない受方角。44角成~71飛成のたたみかけが気持ちいい。
空貴人 本作は成生非限定がテーマ、変化手順も成生非限定(玉方の妙防があったら、もっと驚き)
天馬 なにやら趣向作のようにも思う対象的な初形は美しい。詰みもスッキリしていて古今短編名作選に選ばれても遜色なし。
ぎょうざパン 「7手詰が超短編で9手詰が短編?オカシイ」と思ったら桂合が有った。ヒントが無かったら引っかかるところでした。
たくぼん 初手23銀には13玉があるので初手が44角成のタイミングと思ったら違ってました。風さんにやられましたね。13玉には35角成で簡単でした。
荒川貴道 初形から4四角成と2三銀、どちらが先かがポイントでした。どちらも同じと思っていたのですが違いが分かった時、とてもいい気分でした。6手目の桂合は比較的容易に解決できました。
★駒数が増えたがちょっと罠を追加した。
★一つ目は初手44角成。これは同飛で23銀なら13玉、23金なら31玉で逃れる。
★二つ目は2手目21玉。44角成、同角、71飛成、同角でこちらの方が短編らしい作意にみえる。
★罠にかかった方、ごめんなさい。
第3問 風みどり
正解
63金、43玉、53金、同香、52銀不成、33玉、
35飛、34歩、同飛、同玉、35香、24玉、
32香不成、57香成、25金、33玉、34歩、42玉、
51飛成、32玉、33歩成、21玉、31龍、同玉、
41銀成、同玉、43香、31玉、42香成、21玉、
32とまで31手詰
占魚亭 打歩詰を回避する飛先飛香が好手段。
RINTARO 打歩回避の飛先飛香。18手目42玉に注意。
有吉弘敏 22への効きをなくすための飛先飛香。前例はどのくらいあるのでしょうか。
まつきち 7手目34香がいいところまで行くので、35飛が見えにくかった。32香は駒取りだが、生で行くのが好手で、味悪も消えます。
冬眠蛙 生で開王手したときの横利きの有無を利用した飛先飛香は初めてでしょうか。簡潔に表現していて流石です。初手52とで詰むように見えて意外と悩みました。
たくぼん 63飛、54玉、55香、同玉、46角以下龍で44桂の周りをくるくる追いかける趣向作……かと思いきやまさかの打歩を巡る香の不成、飛先飛香とはまたまた風さんにやられましたね。私の感覚も錆付いてきたかも……。
★大昔の作品。飛先飛香でさらに香を不成で活用して初めて打歩が回避できるという発想で創作。創作時には前例は見つからなかったのだが、今ではたくさん前例ありそうです。
★当時はそれだけでは中篇手数は支えられないと、32香不成に35飛合を入れ、同角、同玉、33飛、24玉、25金以下の手順でした。しかし34飛成の迂回手順が消せずにお蔵入り。
★その図を小川悦勇さんに見せたところ「飛合はなくしたよ」と本図を見せてくれました。
★飛合の代わりに収束用の71飛を生かす序盤。特に53金に33玉は25桂で詰むというのはいかにも小川さんらしい変化です。
★あと小川さんがつけ加えたのは18手目42玉とよろける動き。これを見落として29手の解答もありましたので、さすが小川さんだと感じました。
当選者発表
厳選なる抽選の結果当選者はootanowatasi67さん、たくぼんさん、まつきちさんの三名に決まりました。
暫くお待ちいただくことになりますが『植田尚宏の詰将棋450』を完成次第送らせていただきます。