昔は誰もがみっちりパラを読み込んでいた。
その証拠を発見したのでお目にかけよう。
詰将棋イントロクイズ
次の文の作者名を当ててください。
- ふつうの問題(初心者用)
- 重い竜が軽くあしらわれているあたりにその原因があるのだろうが
- 本作はその中でやっと水準の域に達していると思われるのだろうがどうであろうか
- イントロクイズ(上級者用)
- 傑作と賞せずにはおれません
- 作者の力をイカンなく発揮し
- 少年の日、私はどんなキッカケで
- 僕の若い頃とは次元が違ったような
- 超イントロクイズ(マニア用)
- 私のどこが
- この局面で
- いよいよ油が
- 私が有力に
- 超々イントロクイズ(キ印用)
- さりとて
- 君
- ブ
- 手
「詰将棋の詩」第73号(1981.10)より
ちなみに詰将棋の詩とは故山本昭一が編集長を務めていたガリ版刷りのミニコミ誌である。
3番の1と4番の2,3以外はもう忘れてしまいましたが。
さて、パラを見れば正解が解るクイズだが一応正解発表をする。
Q1.詰パラの図面には星がある。
×
将棋世界にもない。
なかには将棋盤には星がないと思っている人までいる。
日めくり詰め将棋カレンダーはちゃんと星がある図面で、初心者フレンドリーな作りになっています。
星がないのは昔は製版が大変だったためではないかと思う。
今は簡単なのに星を入れないのは怠慢なだけだと思っている。
Q2.詰手順の終わりは「迄n手詰」である。
×
「迄n手」というのがパラの書式。
将棋世界は「までn手詰」。
詰めカレは「までn手詰め」。
Q3.詰手順には句読点がついている。
○
ついているんだ。どういうわけか。
必ず最後に「。」がついてる。
Q4.変化手順にも句読点がついている。
○
ついているんだ。どういうわけか。
必ず最後に「。」がついてる。
まぁ、「。」はぶら下がるからかまわないのだけれどね。
Q5.作品の投稿日を結果稿に載せているのは短大とデパートである。
×
入選回数の下に「22・1投」という書式で載せているのは短大とデパートだけれど、中学校も変化手順の後に「–22年1月投稿」という書式で載せている。なぜ統一しないかは不明。
大学院は投稿日時をきちんと整理していないので載せていない。
Q6.※は無評価である。
○
大学院にも毎月解答くれるのに評価は書いてくださらない方がいらっしゃいます。
Q7.※もきちんと発表しているのは大学の平井さんだけである。
○
でも、なぜかは不明。
というのは大学院も(おそらく他の学校も)同じソフトで集計しているのだろうから、冒頭の成績集計欄には※も出力されているはず。原稿の段階では※も含んだ表のはずだ。
それが製版されると平井さんトコ以外は※が消えている。
どうしてかはわからない。
Q8.新人コンクールは「中級」である。
×
上級でした。
最近の新人さんはかわいげがないからなぁ。やたら難しかったり(^^)
Q9.ヤン詰は「全題正解者」ではなく「首位的中者」である。
○
初めて知った。
Q10.作品のタイトルには「」がつく。
○
これもなんでつくのかはわからない。
いらないと思うんだけどねぇ。
誰か「タイトル」みたいな作品投稿してくれないかな。
「「タイトル」」となるんだろうか。
イントロクイズの正解、どなたか教えてください。
イントロクイズ、懐かしいですなあ。
当時は、確か全問正解できたはずでしたが、
かなり忘れてますね。
「君」は「君知るや9九飛」
「ブ」は「ブルータスおまえもか」
だったかと。
柳原さんからメールが届きました。
> あしらう→吉田健
> 水準の域→柴田昭彦
> 私のどこが→駒場和男
> 君→原敏彦(自信があるのはこれだけ)
> ブルータスは・・・思い出せない
「この局面で」は、“この局面で遠打なのである”だったか、と。
「いよいよ油が」は、田中至だと思ったけどなぁ……。
「僕の若い頃とは次元が違ったような」は北原さんですね。これは自信あり。
「作者の力をイカンなく発揮し」は鶴田さんかな。自信なし。
「傑作と賞せずにはおれません」は森田銀杏さん。
他に「完全であることを願ってやみません」が有名。
「この局面で」は門脇芳桂さん。「この局面で
遠打なのですぞ」だったと思う。
遠打は七條さんの連載出題の解説でしょうか。
それにしても30年前のマニアックなクイズが次々に解明されていくとは…。
みなさん本当に読み込んでいたんですねぇ。
あと、残り少し。
完全解明するのはどなたでしょう:-)