詰将棋入門(107)で黒川一郎「松虫」を取りあげた。
黒川一郎「松虫」『将棋浪曼集』第29番 詰棋界 1953.10
この後、数多くの香剥がし作品が造られる。
香を剥がすとその香を間駒によって剥がし駒に交換できるのが作りやすい理由だろうか。
大塚播州は『漫陀楽』で次のように書いている。
四香はがしだが……中略……非常に多い。よほど特徴を出さないと、作品の存在意義がないようだ。
作品数が多いということは、それだけ魅力的な素材だということもできる。
いわば長編趣向における手筋物みたいなものだ。
そこで以前から一度全部並べてみたいと思っていたのだが、実際に60局ぐらいあるのでなかなか手をつけることができないでいた。
そこで、雑談の中の小連載として少しずつ並べていくことにした。
続きを読む 詰将棋雑談(52) 香剥総浚[其の壱]