詰将棋つくってみた(4) 創作課題1結果発表

課題:1筋に飛車を2連続で捨てる詰将棋を創ってください。
(捨てる飛車は持駒でも置駒でも飛車でも龍でも不問)

7作もの投稿が集まりました。
ありがとうございます。

正解発表と作者名発表、どんどん進めていきます。

【第1問】634634634

正解 14飛、同玉、15飛、同金、24角成 まで5手詰

    有吉弘敏 ベーシックですね。
    springs シンプルで良いのですが、できれば変化・紛れが欲しいです。例えば33角→42馬で少し変化が増えると思います。
    占魚亭 ピンメイトへ誘う連続飛打捨て。
    冬眠蛙 持駒飛2枚は合駒稼ぎをできない仕掛けが必須。そうか、これでいいんですね。(良くみると、41角を32銀にすれば23歩は省けそう?)
    奥鳥羽生 飛は傀儡 潜む黒幕 二枚角
    小林巧 なんの事はない、24角成の1手詰なのだけれど、香2枚だと全く悩まないので飛2枚の持ち駒にして「王様より飛車が大事」の格言?通り、我々素人を惑わす悪質な作品。アハハ、でも、楽しければ全てOKである。

【第2問】みつかず

正解 14飛、同と、12飛成、同香、23角成 まで5手詰

    有吉弘敏 初手と3手目どちらが先かは一瞬迷いました。 自陣成駒は上手く避けてほしいと思います。
    springs 14銀~33飛引成が結構際どくて良いですね。ただ、詰め上がりで銀が残るのが少し気になります。右上の配置にこだわらなければ色々できそうな気がします。例えば………………で紛れは減りますがちょっとだけ変化が増やせると思います。

    勿体ないので次回に出題させて頂きます。ご了承を!

    占魚亭 角の連結を目指す連続飛捨て。
    冬眠蛙 上下パターンですね。初手12飛成が詰みそうで詰まないのが良いです。
    奥鳥羽生 まずは上 そのあと下を 攻めるべし
    小林巧 コレも飛車の連続捨て、作者は飛車に対してなんか怨みでもあるのかしらん?と思う位にホイホイと気軽に捨てるのである。締めの角成は、行くなのか引くなのか、、、でも、気持ち良ければ全てOKである。

【第3問】駒井めい

正解
13桂成、同玉、33角成、16馬、14飛、同玉、24馬 まで7手詰

    有吉弘敏 なるほど、このような表現もあるのですね。
    springs 飛車を見捨てるんですね。自然に変化が割り切れていて心地良く感じました。
    占魚亭 角(馬)の利きを活かす。
    冬眠蛙 3手目14飛として「アレ?」。先に成るのは仄かに不利感ありますね。
    奥鳥羽生 ちょと異観 間接技の 捨てなりや
    小林巧 軽く、季節風の桂成から入り33角成/46馬のクロスファイアー これは爽快感 抜群!である。そして着地は、軽く14飛捨てから24馬と締める。詰将棋の鑑の様な作品。

【第4問】松田圭市

正解
14龍、同桂、15飛、同桂、17歩、25玉、36馬 まで7手詰

    有吉弘敏 先に15飛で詰まないのは上手くできている。
    springs 「2五への利きを外すため」というただひとつの理由で2枚捨てるのが良いですね。
    占魚亭 打歩打開の飛龍連続捨て。捨てる順番が大事。
    冬眠蛙 飛連続捨てに対して桂連続跳ね。うまい。
    奥鳥羽生 龍王手 機会逃すな 今でしょう
    小林巧 コレも飛車の二段捨てから17歩と形に嵌めてから36馬となんか淡白な作り。タンパク質が足りてない、、のかも知れない。(ふっる〜 谷啓 でした。)

【第5問】小沢卓也

正解 24金、同金、同飛、15玉、13飛成、同香、14飛、同玉、15金 まで9手詰

    springs 精算ではありますが、4手目同玉と取らないのが良いですね。上下反転させるともう少し配置を整理できると思います。例えば(折角なので図は次回に出題させて頂きます。ご了承を!)など色々考えられそうです。
    占魚亭 角の利きを通す手続き。
    冬眠蛙 いったん動かしてからの連続捨てはリズム感がありますね。
    奥鳥羽生 手始めの 駒交換に 躊躇いぬ
    小林巧 よくよく、飛車ポイがすきなんだなぁ と思う。ポイントは26の歩。テーマは蓋?

【第6問】小沢卓也

正解 13角成、同玉、15飛、同桂、12飛、同香、46馬、14玉、24馬 まで9手詰

    有吉弘敏 他作に比べて、最終3手が緩む
    springs 飛車2枚だけでなく角も1筋に捨てるのが良いですね。65歩がちょっと気になります。
    占魚亭 気持ちいい邪魔駒消去。
    冬眠蛙 先に15飛が見えにくいですね。65歩は余詰防ぎですか?
    奥鳥羽生 六五歩 こっちは変化 目印や
    小林巧 王様を吊り上げて、最後は馬で締める。
    1️⃣から→→→→6️⃣と来て、捨て駒の楽しさ、最後のズドーンという快感を充分に味あわせて貰いました。ありがとうございました。

【第7問】あとれい

正解 
42歩、同玉、34桂、41玉、32歩成、同玉、
22桂成、同玉、33と、13玉、24角、14玉、
26桂、同銀、17飛、同銀成、16飛、同成銀、
15歩、同成銀、13角成、同玉、24金 まで23手詰

    有吉弘敏 この飛車の2連捨ての形は、あまり見ない気がします。
    springs 一体どうやって1筋に飛車を捨てるの?とわくわくする初形。銀の壁をこじ開け成銀で塞ぐクライマックスが映えていると感じました。
    占魚亭 15地点の受方銀が成銀になる展開が見事。序の組立てもいいですね。
    冬眠蛙 9手目でうまく場面転換してますね。意外性があって良い構成だと思います。
    奥鳥羽生 二枚飛の 資源活用 前置きか
    小林巧 序はほぼ変化余地もなく淡々と手が進むが、34桂から22桂成と好便に角を手入れ、その角を元手に15の銀をぐるっと回して守備の無力化に成功。見事である。収束は、24金まで綺麗な手順で着地成功。1️⃣〜6️⃣までの習作?の集大成の完成。33とが好手かどうかはともかく、26桂〜17飛〜16飛〜15歩という、手の流れは美しい。作者には、ありがとうございました。の一語しかない。

総評

    冬眠蛙 お題を見て冬眠蛙も作ってました。被るかな?と思ってたのですが、やはり色々あるものですね。

勿体ないので次回に出題させて頂きます。ご了承を!

    小林巧 文中不適切、不敬等々あるかとは思いますが、うつけ者のたわごととお聞き流し下されば幸いです。

解答成績

Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7
634634634 みつかず 駒井めい 松田圭市 小沢卓也 小沢卓也 あとれい
有吉弘敏
springs
占魚亭
加藤大輔
あとれい
冬眠蛙
奥鳥羽生 当選
小林巧

厳正な抽選の結果、奥鳥さんが当選しました。
『野村量の詰将棋560』の著者サイン本をプレゼントします。
野村さんのサイン本はレアでっせ~。
(谷本さん、住所をメールしてください。)

惜しくも抽選に外れてしまいましたが、加藤大輔さんにも粗品を送ります。理由は「第3問で間駒してしまったで賞」。粗品はつみき書店特製の非売品ですからこちらもある意味もっとレア品です。

さてそして賞品のでない作品に対する表彰ですが……これは別エントリーにします。
もう少しお待ちください!

「詰将棋つくってみた(4) 創作課題1結果発表」への2件のフィードバック

  1. 課題に刺激されて1作創作済。それなりにできたのですが、これから出る参考図や追加課題作が気になっています。類似しなければどこかに投稿しようと思っていますが、なかなかドキドキしますね。

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