つみき書店1周年!

2020年度のデスクノートを見ると、詰将棋入門(1)をuploadしたのが、2020年3月29日。
それから毎日更新をしてきたが、とうとう昨日で1年間たった。

このブログは旧「風みどりの玉手箱」の時代から数えるとかなり古参のサイトだという事はできる。
しかし、仕事の関係で夏休みなどはかなり更新できるが、秋以降はとにかく忙しくなりほとんど開店休業状態というのが実情だった。

そこで「つみき書店」と名前を変えた(本当は変えたくなかったが……)のをきっかけに、再び認知してもらうためにできることと言ったら毎日更新ぐらいしか思いつかなかったのだ。

初めは毎日詰将棋入門を1本ずつ書いた。
しかし、すぐにそれは無理だと気づいた。
たまたまコロナのお陰で仕事が全くなくなったので続いたが、時間がかかりすぎる。

そこで次に詰将棋入門と詰棋書紹介を1日交代で書くようにした。
詰棋書紹介は書影と作品紹介1本で解説はなしとした。
好きな本の紹介だから気楽に書ける。
解説はなしとしたら作品を選ぶだけで良い。

しかし1日おきでも詰将棋入門を書くのは辛く、さらにもう1本楽なエントリーを間に挟むことにした。
それが詰将棋雑談二流作家のメンタルヘルス創作講座を読むなどのエントリーだ。
詰将棋雑談は文体も気楽に、そして作品の解説はなし。
気楽に並べるだけ。
メンタルヘルスは軽い読み物。創作講座は引用がメインだから楽なはず。

これで詰将棋入門、詰棋書紹介、その他という3交代の連載形式になった。

これで6月になり、糊口をしのぐための仕事は再開したが、なんとか夏休みまで毎日更新を頑張ることができた。

しかし、このままでは9月以降は続かないだろうということもわかってきた。
雑談も検索していくうちに時間がかかったり、詰棋書紹介もついつい読み込んでしまって時間がかかったり、ルール論争も色々調べていくうちに時間がかかったり……。
もちろん内容によってだが、時間がかかる。

もっと簡単に仕上げられる日をつくらないと破綻する。

そこで最後の手段として選んだのがいっこの積木だ。
これは過去の作品を順番に並べていくだけだから実に簡単。
しかも200回はできる。

これで4交代のローテーションができた。
お陰で最初は100日を目標にしていた毎日更新を1年間続けることができたというわけだ。

これからは毎日更新に拘ることはやめて休みの日も入れようかなと考えている。
詰将棋つくってみたは楽しいのだが、分かってはいたが作業量が多い。
手がけている単行本の数もじわじわと増えてきて、こちらに回す時間を確保する必要がある。
それは間違いない。

7種類のローテーションができたら分かりやすいんだけれどな。
こんな感じ。

クラシック 浪曲 ポップス 落語 リクエスト 休み 休み

……ごめんなさい。これは給食の時間に流した「昼の放送」のローテーションでした。
せっかく森の石松流したの、誰も聞いていませんでした。
(文句も何故か言われなかったけれど)

しかし1年間、本当に1日も休みなしだったなぁ。
(カミサンは遊んでいるだけだろというしそれに反論はできないが)

パラで大学院の担当をしていたときも、喰うための仕事はバリバリやっていたのもあって、この1年間以上に忙しかった。原稿はほぼポメラを持ち歩いてちょっとした時間を見つけて書いていた。
今は文章はすべてデスクトップで書いているのだから幸せなものだ。

しかし大学院担当のときは沢山の反応があり、それが力になった。
やる気を生み出すエネルギーが毎月沢山送られてきた。

この1年は辛かった。
昔の「風みどりの玉手箱」の頃のように反応が返ってこない。
コメントもほとんどない。
せめていいねボタンくらいはと設置してみたが、いいねもほとんどない。

PVは少しずつ増えてきて、それだけが救いだった。
1年前は1日30pvぐらいだったのが、今は10倍以上に増えている。
しかし、ときどき変な数値を出すこともあるし、あまり当てになる指標ではないという感じも大きい。
その証拠に、いまだに「カックロ加算表」が人気の投稿に顔を出している。

書き殴っているレベルの私のエントリーだが、それでも何人かの方には丁寧に読んでもらっていて、たびたび間違いを指摘してくださる。
本当にありがたいことだ。
(本当はもっと推敲してださなきゃいけないだということはわかりつつも)助かっています。
これからもどうぞよろしくお願いします。

twitterは以前より読むようになった。だいぶ慣れたがつながりが分からないので意味不明のtweetも多い。書くのは一つは宣伝のため、一つは仕事に疲れたときの憂さ晴らしだ。
その宣伝tweetをいいねしてくれたり、リツイートしてくれる人がいる。
これは本当にうれしい。
ありがたいと思う。
みなさんらぶりつを是非是非よろしくお願いします。

noteは投げ銭機能がついたシステムで有料記事を作れる。
ところが確か最低金額が100円だ。
1つのエントリーで100円の価値あるものを私には作れない。

『Limit7』で換算すると400局で2000円だから100円だったら20局。
20局を紹介して解説するようなイメージだ。
『野村量の詰将棋560』だったら28局になってしまう。

そこでサークルという仕組みに目をつけた。
1ヶ月100円。
これなら毎日更新していれば月に30局は紹介しているから適正な価格ではないか。

そこで清水の舞台から飛び降りる覚悟で「つみき書店おうえん会員」用として有料掲示板を設置した。
現在8名の方に参加していただいている。

目標の1000人にはまだ遠いが、8名の方からは確実に応援してもらえているのだという実感が心強い。
せっかく応援してくださっているのだから、なんらかの特典を用意したいと考えた結果、雑談を書くのに調べた結果や、関係者の承諾を得ていないために販売は不可能な企画などをpdfで配布しようと考えている。
現在の予定は次の通り。

    3月 『1筋に飛車2枚連続で捨てるアンソロジー』
    4月 『土屋健 圖式習作集』
    5月 『盤面豆腐18枚アンソロジー』
    6月以降は未定

当面は会員10名を目標に募集しているのでよろしくお願いします。
はじめにnote会員になるのにクレジットカードの登録が必要になります。
(サークル会費の徴収はクレジットカードのみなので)

最後に本筋である今年の出版計画を公表する。

山本昭一作品集『怒濤』改訂新版

山本昭一氏の命日である6月27日の発行を目指して制作中だ。
2003年発行の『怒濤』は3000円と高価で発行部数も少なかったと聞く。
今回は安価な普及版。
編者の平井康雄氏による新たに発掘された作品や、2012.8にパラに発表された『二人三脚』の修正図案がさらに改良されて収録されている。
実現するか未確定だが、山本昭一氏の娘さんに装丁を依頼中。
乞うご期待。

松田圭市作品集『すなどけい』増補新版

スマートな短編をつくる、もっと評価されて良い作家、松田圭市の作品集『すなどけい』。
横書きなのになぜか右綴じというユニークな本だったが、現在出版社が消え入手不可能となっている。
この100局にあらたに50局を追加した150局の増補新版『すなどけい』をこの夏には発行する。

年内にもう1冊はつくりたいのだが、残り1冊はどれになるかまだ未定だ。

ついでに制作の準備を進めてきたが暗礁に乗り上げて進行が停止している書籍。

植田尚宏の詰将棋500

あいかわらず承諾が得られない。
氏の作品は、厳選100局とは正反対の、つみき書店スタイル(『野村560』タイプ)がぴったりだと確信しているのだが……。

曲詰傑作集

作品選抜スタッフは理想的なメンバーを集めることができたのだが、T-Baseからベースとなる曲詰全集をつくることに難渋している。

三輪勝昭第2作品集

作品集をつくるのに最大の難所は作品の解説を書くところだ。作者が全部書くのが理想だが、これは想像以上に大変な仕事。
そこで新しい試みとして、作者と編集者のダイアローグで解説文を作成するというアイデアを試そうとした。
しかし『詰将棋ファン第3号』に「私のトップテン」という記事をみて一気に私のやる気はなくなった。

  • これなら1人で解説書けるじゃないか!
  • 出版前にトップテンだしちゃって、本を売ること考えているの?
近藤孝作品集

古い住所から辿っても徳島新聞に問い合わせてみてもどうにも連絡がつかない。
非売品で作成するしかないようだ。

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