詰将棋つくってみた(24) 課題5:溜めて捨てる:解答発表

この「詰将棋つくってみた」という企画は、もともと「詰将棋入門–創作編」という趣旨ではじまっています。
ですから課題も創作のきっかけになればという意味が強いです。
そこで出題に際しては「課題」を明らかにしていません。(もちろん探せば書いてあるのですが)
解答者のみなさまには「課題」は意識しないで解いていただき、作品に対する短評をもらえたらうれしいです。
決して課題についての創作コンクールではありませんので。

もちろん作家のみなさまにおきましては創作コンクールで優勝したいというモチベーションで参加してくださるのも大歓迎です。
課題に忠実かどうか、その辺りの判定や評価はJudgeにお願いしたいと思います。

さて、今回の課題は以下のものでした。

課題5:打った駒を後で捨てる詰将棋を創ってください。
((1)駒を打つ手(2)その駒を捌き捨てる手の2手が含まれていればOK)

【第1問】松田圭市(1)

正解 32角、33玉、43角成、同玉、55桂 まで5手詰

シナトラ 変化で32と21。
springs 4手目22玉を1手で詰められるのをうっかりしそうになりました。
占魚亭 受方角の睨み塞ぎ。
小林巧 松田さんらしい優しい詰将棋、仄々気分。
手持ちの桂、角頭か桂頭か二者択一。
松澤成俊 1五桂は打たない(笑)
藤田卓志 頭が丸いのは桂だけではなかった。1五桂をつい考えました。5五桂を打てて気持ちよかったです。
竹中健一 15桂と打つように見せる14桂配置がうまい?
チョロ松 形が少々重いかな。

【第2問】亜那梅男

正解 33角、34玉、44角成、24玉、33馬、同玉、44龍 まで7手詰

シナトラ 42歩はどうにかならないかなぁ。
springs 42歩が気になりますが仕方のないところでしょうか。
占魚亭 馬ならば取らざるをえない。
小林巧 33の穴に吸い込まれていく、鰻の仕掛網かな?
33〜44〜33という流れが自然な流れで心地よい。
松澤成俊 3三の亜那に誘い込む
藤田卓志 いちにのさんと馬を捨てるのが気持ちよかったです。
竹中健一 手数順だと思えば逃げ方を間違える人はいないかな。
チョロ松 すぐに取らない34玉。33に二度捨てるのが好感触。
このペンネームはその昔田宮克哉さんが使っていた(「阿南梅男」でしたが)のを思い出した。

田宮さんの阿奈梅男を参考に作りました(^^;

【第3問】springs

正解 63角、53玉、45桂、同と、54角成、同玉、64飛、53玉、54金、同飛、63飛成、同玉、62角成 まで13手詰

シナトラ 45を埋めるためなのは分かるが、63〜54は強手。個人的には今回のベスト。
占魚亭 局面を微妙に変化させ続け、玉を63へ呼ぶのに成功。
小林巧 王方一段目の駒達が気になるが、64飛54金の強ing mywayから鮮やかに収束する姿は、美しいと云わざるを得ないだろう。
松澤成俊 2手目の変化が難関。作意狙いがありgood!
竹中健一 54角成が巧いですね。その後の54金も好手でした。

【第4問】あとれい

正解 54角、83玉、86香、84桂、95桂、93玉、71角、94玉、76角、同桂、93角成、同玉、83桂成、94玉、84成桂 まで15手詰

シナトラ テーマ×2をダブル限定打込みでやっている。配置は推敲の余地あり。
springs 桂合を動かしながらの連続角捨てに指がしなります。
占魚亭 合駒動かしに角2枚消去。綺麗な流れ。
小林巧 大道棋かとも思える作品で、面白いのだが
54角に83玉と逃げずに63歩合も以下81角83玉92角成72玉81馬83玉82馬94玉86桂84玉85香75玉76金まで15手となると思うのだが、これで良いのだろうか?私の読み間違えかなぁ。

81馬、83玉に先に85香と打てば13手で詰みますね。

松澤成俊 5四角から7六への捨ては良いのだがこの手数で3手収束では高評価得るのは難しいと思う。
竹中健一 初手を打ってみたら意外と狭い。中合とか出せそうなのでもったいない気がしました。

【第5問】松田圭市(2)

正解 13歩、21玉、54馬、43香、同馬、同桂、12歩成、同玉、13香、同玉、33龍、12玉、23香成、21玉、32龍 まで15手詰

シナトラ 44歩は余詰消しも兼ねている。
springs 歩で課題を達成する発想はありませんでした。なるほどです。
占魚亭 歩と香の違い。
小林巧 持駒変換 歩→香 へ、仕組は単純ながら面白い合駒香の強要。
松澤成俊 ねらいはよくわかる。
竹中健一 意外と平凡な手順。不利合駒とか何か出るかと期待してしまった。
チョロ松 松田さんの作品は筋が良いので手を出してみたくなる。

【第6問】松田圭市(3)

正解 23銀、13玉、34銀不成、12玉、23銀成、11玉、33角成、22角、12成銀、同玉、34馬、11玉、13龍、同角、12歩、22玉、33銀成 まで17手詰

シナトラ 桂合の変化に悩んだ。35歩の意味が中合処理だけなのは勿体ない。
springs 銀を活用して捨てるのも印象的ですが、角合~馬そっぽ~龍捨ての展開が圧巻でした。
占魚亭 狭い舞台で駒を巧みに操り打歩詰を回避。上手い。
小林巧 初見で桂頭が光って見えたものの、桂か馬と踏んでいた予想が外れて銀であった。
これも優しさが伝わって来ますね。
8手目22桂合だと以下17手の歩余り こういうのOKなのですか?

同手数で駒余りはOKです。駒が余らないと変同と呼ばれます。

松澤成俊 1三龍は良い手
竹中健一 あっさりした纏め方で、これはこれで良いのかも。
チョロ松 簡単そうに見えたが、33角成・22合のあたりで結構時間がかかった。34馬から13龍が課題の表現でしょうか。

【第7問】駒井めい

正解 35飛、24玉、32飛成、46と、35銀、13玉、25桂、同と、14歩、同玉、23角、13玉、24銀、同と、14歩、同と、12角成、同玉、21歩成、13玉、22龍 まで21手詰

シナトラ ちょっと散漫な感じ。
springs 頭4手でバッテリーを組み替えているんですね。24銀の捨駒が強く印象に残りました。
占魚亭 打歩詰を絡めたと金のルントラウフ(渋い!)。
小林巧 手数は長いが、穏やかに緩かな手が続く、至福の時。ひねもすのたりのたりと、流れゆく雲間に夢を見る。但し、打歩詰に注意の事。
松澤成俊 2四銀とすりこむ味が良い。最初気がつかなかったので3手目は不成かと思った。
竹中健一 ほぼ一本道ではあるけど、捌けて気持ち良いです。
チョロ松 31飛成~41角とやって桂の連続合が出そうで遠回り(汗)。平凡に32飛成とやれば(笑)、24銀と気持ちの良い手があって綺麗に詰みました。

総評

チョロ松 気がつけば締切直前。ということで解けた分だけ送ります。
典型的な「詰み崩し」の作品が見当たらなかったのが残念。3と4がそうだったのかもしれませんが…。

解答成績と当選者発表

Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7
松田圭市 亜那梅男 springs あとれい 松田圭市 松田圭市 駒井めい
springs
占魚亭
negitarou
小林巧
松澤成俊
シナトラ 当選
藤田卓志
竹中健一
チョロ松

解答してくださった皆さんに感謝いたします。
当選のシナトラさんには粗品を送りますので住所を教えてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください