図書館への購入希望
先日、ある本屋さんから相談を受けた。
いくつかの詰棋書の納入依頼を区立だか町立だかの図書館から受けたらしい。
ひとつは『夢のあと』。
オンデマンド出版では図書館が直接出版社から購入することになるが、公立図書館が現金で予算を持っている訳ではないから難しいだろう。
他にもいくつかの古書を注文されたが、残念ながら在庫にないものばかりだった。
図書館にしても本屋さんにしても、1市民のマニアックな購入希望に時間をかけて対応してくれている。
心が温まる出来事であった。
図書館で購入されると、自分で買わなくなってしまうから出版社には嫌がられるのではないか。
大きな出版社なら、そういうこともあるかもしれない(ベストセラー本を図書館が何冊も購入するのは疑問だ)が、つみき書店のようなウィルス並の小さな出版社ではそうでもない。
1冊でも売れれば普通に嬉しい。
日本には2700も図書館があるのだから1館あたり1冊購入してくれれば、2700部も売れる。
つみき書店の本は1000部が今までの最大発行部数だ。
そして小学校から高校まで学校という名のつくところには学校図書館がある。
各学校で1部購入してくれたら、34000部だ。夢のような数字。
みなさん、図書館に行ったら是非つみき書店の本を購入希望で出してください。
学生の方は学校図書館に!
将棋世界キッズチャレンジ
将棋世界3月号付録でもう名前でているので書いちゃってもかまわないだろう。
第3回詰将棋創作キッズチャレンジから選考をお手伝いすることになった。
第4回は小林敏樹さんが抜け●●●さんが入る。
オイラは3,4,5で抜ける感じかな?
ところてん方式。
詰将棋は始めるのは若い方がいいと思うので続いて欲しい企画だ。
応募資格が2022年3月時点で小学生以下というのがかなり厳しい。
保護者のサポートは認めるとあるので、余詰検討を手伝うのはよいのかな。
ツヨツヨだったメンバーが第3回で6年生だったから、第4回は新しいメンバーが入選するチャンスかもしれない。
折角だからここにも応募要項を転載しておこう。
将棋世界 小学生以下対象 第4回詰将棋創作キッズチャレンジ 投稿要項
【A部門】 7手詰
【B部門】 自由課題1手~17手
投稿先 tsume.kidschallenge@gmail.com
各部門毎に1人3作まで
締切 2022年4月30日
関係ない話のネタ本
近ごろ「風みどりの詰将棋と関係ない話」でギリシャ神話について書いている。
「関係ない話」と連載を立ち上げたはいいが、詰将棋以外は漫画を読んでいるかカックロを解いているかの生活なのでネタがない。なんて空虚な人生だったんだと人生相談に投書しようかと思ったくらいだ。
あとは仕事で関わっていた中学校の数学かなと思ったが、まてよ、そういえばオイラは中学校時代にギリシャ神話にはまっていたことを思い出した。最近の若い子にはギリシャ神話を知らない向きもあるだろう。ギリシャ神話について思うことをつらつら書こうと決めた。
小学生のときサイボーグ009のギリシャ編を読んで以来、中学校時代はギリシャ神話やギリシャ悲劇・喜劇を読みあさった。しかし、それらの本はとうの昔に散逸している。手元に残っているのはこれだけだ。
一番頼りにしているのが高津先生の『ギリシア・ローマ神話辞典』。基本、この本を読んで、あとでWikipediaで確認している。
文章を書くと言うことは何度も書いていると思うが、勉強になる。
思い込んでいたことを文章にしてみると、あれ?と疑問が湧いてきて、調べてみると新しい発見があるのだ。
例えばずっとホメロスよりもヘシオドスの方が古い人だと思っていた。
なんとなくホメロスのことを数学のエウクレイデスみたいな存在だと思い込んでいた。つまり集大成した人物みたいなイメージ。
ところが実際にはホメロスの方がずっと古い。
『イソップ寓話集』–今風にいえばアイソポス–もちゃんと読んだことは一度もないことに気が付いた。
そして写真を撮って気づいたのだが、なくなったと思って最近購入した『神統紀』がちゃんと2冊有るということだ。
写真を撮るということも、新しい気づきをもたらすのである。