詰将棋創作チョー入門(17) 第2回三手詰祭:結果発表(その4)

第2回目の三手詰祭。
71問を一気に出題しました。

4月から土日はお休みにしていましたが、今日は特別にうpします。

お気に入り投票の数は★で表しています。

第61問 negitarou

正解
66角、同玉、76金まで3手詰

◇角を何処に開くかという設問。24角と36飛の配置が巧く誘い手を演出しています。正解は直接両王手の66角で45玉には44銀成がぴったりした詰みでした。★

奥鳥羽生 合効かず 銀と連携 二つの利
占魚亭 危険地帯へ誘導(その2)。45玉は44銀成まで。
まつきち 開き王手がちらつき、一マス動くだけの66角にハッとさせられます。
◇初手35角の紛れは56飛!という移動捨合の逃れが用意してあるのに、なんでどなたも触れてくれないんだろうと考え直したら、逃れきっていなくて、余詰でした。粗検お詫びします。
余詰:35角、56飛、同香、45玉、46飛、34玉、44銀成、25玉、26飛、14玉、13角成、15玉、24馬まで
◇1路左に動かせば修正できますね。

第62問 シナトラ

正解
67馬、同龍、36馬まで3手詰

◇邪魔駒消去の捨駒。課題を知っていれば一目ですが知らなかったらかなりの難問だったと思います。
◇両王手が可能な初形が秀逸です。素直に76馬と両王手すると69玉で87馬と追っても同龍で終了。それなら初手で87馬としたら57合駒なら67馬、59玉、68馬で詰みますが、56歩合と中合されて同飛成に57金合でまいります。三手詰は変化を沢山創るだけでなく、このように紛れで解答者の満足感を高めることもできるのですね。
◇45馬が実は54馬を右に開きたいのに渋滞を引き起こしているだけの邪魔駒。ズバッと67馬と捨てます。69玉には今度は龍の利きを遮っているので87馬まで。59には飛車の利きが通っているではありませんか。同龍と守りが強くなるようですが、36馬までの両王手で綺麗な幕引き。配置も美しく(余詰防ぎの働きしかしないなどの非効率な駒がない)傑作です。「邪魔駒ものはいかに邪魔駒に見せないかが胆」という短評を思い出しました。★★★

keima82 あの馬が邪魔駒とは思いませんでした。
まつきち 二枚馬が一気に捌けて両王手のフィニッシュ。
negitarou 初手がなかなか思い浮かばず、解くのに一番時間がかかりました。最後は両王手で綺麗に詰みますね。
占魚亭 69玉は87馬まで。取るか逃げるかで馬の移動方向が変化(その2)。67地点の駒の役割の違いも見所。

第63問 negitarou

正解
45角、同飛、53飛成まで3手詰

◇玉を呼び込む捨駒。作意では結果的に守備駒が移動して退路が塞がれる。81角は72角を消した配置だと思うが63角まで消してしまっているのでもったいない。玉方72桂ぐらいでいかがか。★

高橋美鈴 退路に捨てる角。
占魚亭 飛成で仕留めるための初手。同飛は53飛成まで。
まつきち 46角はインパクトのある一手。55歩をと金にするのも一興。
keima82 3通りの変化全てピッタリ詰み、風みどりさん好みの作品だと思います。
◇4通りの詰手順すべて駒余らずで変同だからということですか? 私は変同を推奨している訳ではなく、変化・紛れを作り込むことが作意を1つに限定することより重要だと主張しているのです。

第64問 シナトラ 2解

正解
37角、同と、45龍引まで3手詰
57角、同と、45龍寄まで3手詰

◇2解はツインより創作困難だが、ツインより評価されにくいという宿業を持っている。本作は2解作品への入門として制作されたようだ。2枚の龍がいずれもピンされていて動けない。どちらかのピンを外せば詰むということで、2解あることがわかりやすい。4つの応手すべて45龍まで。★★★★

松田圭市 流石ですね
占魚亭 角捨てでピンを解除。
keima82 作意だけでなく、逃げた時の変化も対比になっていますね。
十姉妹  2解とも角捨て3手詰めで良かったです。
negitarou 「と金」を動かして、香車or角の利きを遮る!、自玉は2枚の線駒に狙われてますね。
松崎一郎 香筋を止める角打捨てと角筋を止める角打捨ての二通りあり、多様化の時代に即した二元詰将棋ですね。
まつきち 残念ながら私には2解の面白さがわからない。本局など、片方は紛れで詰まないように作れば、作意の妙味がクローズアップされると思うのですが…。
◇2解がつまらないのか、本作がつまらないのか。


第65問 keima82

正解
47馬、同香不成、56飛まで3手詰

◇邪魔駒消去の捨駒。56馬がいなければ56飛まで。2手目同香成または59玉は49金まで。49とは不要駒だが作意以外を駒余りにするため配置するのが作者のポリシー。★★

高橋美鈴 ジャマ駒消去。
negitarou 2手目・不成問題
占魚亭 邪魔駒消去。成ると49金。
まつきち 玉方香不成の定番ですが、コンパクトで好感が持てます。
keima82 前回と同じネタ。「作意と誤認されるような変別解」を消しているのが自分なりの改良(2手目香が成ると、どうやっても駒余りで詰む)。

第66問 negitarou

正解
41角成、同玉、61飛成まで3手詰

◇邪魔駒消去の捨駒。23角がいなければ23桂不成、41玉、61飛成まで3手詰。あれ?ということは41角成は邪魔駒消去ではなく、玉を危険地点に呼び込む捨駒ですね。初手から61飛成とすると41歩合、同角成、同と、23桂不成を83飛が利いてきているので同飛と取られて失敗です。★

占魚亭 同とは23桂不成まで。合駒阻止または邪魔駒消去。
まつきち 83飛が勿体ない配置だが、手順前後と最終手余詰を防ぐ好配置といえるのかも。
keima82 桂馬の移動場所を作るために邪魔な角を捨てるという意味付けは新鮮な感じがしました。
natemomi 桂馬が3枚いて混乱していましたが、解けたときにこんなに計算されて作られたことにすごい!ただただ感心してしまいました。

第67問 keima82

正解
54角、同飛、61龍まで3手詰

◇第55番と正面衝突しています。こちらは32角と打てる余地を残しているのが紛れを産みだしています。線駒のラインを遮るための限定打。★

高橋美鈴 大駒の効き、焦点に打つ角。
まつきち 30番の仲間ですが、54角は飛角の焦点に打つ演出にインパクトあり。
占魚亭 障害物を移動させる(その4)。自分だったら歩は61に置いて、同馬の順(26龍まで)を作意にする。

第68問 keima82

正解
16角、同飛、18馬まで3手詰

◇邪魔駒消去の捨駒。狙いは移動捨合の連続でしょうか。2手目同玉は27馬まで。
◇ところでこの局面の1手前として考えられるのは何でしょう。2解あるようです。★★★★★

まつきち 4手詰(笑)
奥鳥羽生 移動合 攻守逆転 の趣き
高橋美鈴 王手逃れの王手、よくできてますね。
占魚亭 角が先か、馬が先か(その1)。同玉は27馬まで。
negitarou 「角」と「馬」で連続移動合!、自玉を守りつつ、相手玉を詰まします。
松崎一郎 逆王手(問題図)から始まり、王手、逆王手、王手と全手が王手。双玉詰将棋ならではの緊張感と迫力がありますね。
natemomi 双玉?の詰将棋はほぼほぼ経験がなかったので楽しませてもらいました。自玉が王手になっていることにすぐに気づけず、、、

第69問 シナトラ

正解
34馬、同飛、85角まで3手詰

◇56馬・58角のいずれかが邪魔駒になっているという面白い局面。どちらかがいなくなれば残った角ないしは馬で両王手をかけて詰みます。ではどちらの駒を左右どちらに捨てれば良いかという四択になっています。作意と紛れの切り分けは2手目53玉の変化。24飛の横利きを遮蔽し44への逃走路を押さえている34馬を選択したときのみ(7|3)6角までという合効かずの詰みを実現することが可能です。★★

まつきち 45番に似た雰囲気だが、紛れの強さは本問が上。
keima82 45番と同じく、2手目で取らなかった時の順が見所。
高橋美鈴 香の開き王手狙って駒さばいて、バッテリーでフィニッシュ。
占魚亭 角が先か、馬が先か(その2)。取ると両王手、逃げると普通の開き王手(53玉に76角まで)。

第70問 negitarou

正解
36角、同龍、48金まで3手詰

◇線駒のラインを交差させる捨駒です。工夫としては36には32香も利いているということで打ちづらくしたということでしょう。しかし24歩があっては36以外に角を打てそうな所はありません。21角が詰上りに残ってしまうことのマイナスと初手に与える影響をどう評価するかですね。

まつきち 構図は大スケールだが手順はやや小味。
占魚亭 同香の順(76角成まで)を作意にしたい。
negitarou 自作。初手・1四角打は、2五桂合で不詰です。
keima82 焦点への捨て駒はとても良いです。ただ、作意となる方の順で☗21角が遊ぶのが気になります。とはいえ、76に駒がないと初手で詰んでしまうので☗76角成を作意にするのは難しいでしょうか…。

第71問 keima82

正解
19角、同龍寄、87金まで3手詰

◇取られても詰みがある限定打です。82~19までどこも玉方の駒の利きがあります。すわなち何処に角を打っても同Xと取られてしまいます。唯一19には2枚の龍が利いていますが、どちらの龍で取っても玉の守りが弱まり詰みに至ります。それでは龍で取らずに合駒すれば良いではないかと思いますが、この盤面の大量の駒には意味があるのです。玉方の持駒は歩しかないので合駒が何処にも打てないのです。★★★

占魚亭 執念の構図。
十姉妹 角のラインがどうしても止められない感じが良かったです。
negitarou うっかり、3手目86金としてしまいそうでした(苦笑)。
◇86金と本能的に玉に少しでも近づこうとすると98角成で失敗します。
まつきち 全国大会(残念 涙)の解答競争を思い出す(汗)。玉方の持駒も表示して欲しい(笑)
◇駒を数えて玉方の持駒を確認しようとしているうちに時間制限がやってくる~。
keima82 3手詰めで、初手最遠打+2手目最長移動を狙いにしてみましたが、品切れを利用する以外で良い手が思いつきませんでした。
高橋美鈴 こんなに盤面に駒ある三手詰初めて解きました。角は限定打、金も角筋を止めながらの開き王手。解けた後のただならぬ達成感。

総評

占魚亭 次回は100作を超えそうですね。
松崎一郎 兎にかく(角)楽しませていただき、上手(馬)く解けました。
奥鳥羽生 楽しかり 角の趣き それぞれの ちょと気にす 角でなくとも よいものも
高橋美鈴 3手詰なのに、こんなに考えさせられるなんて、詰将棋は何て奥が深いのでしょう。
natemomi 全部解き終わったときに久しぶりに達成感を味わいました。
楽しかったです。ありがとうございました。
十姉妹 角捨て3手詰めとテーマは限定されていたので解き易かったですが、あれ?となる問題もありとても楽しめました。
まつきち 今回も一挙71作の出題は壮観。暗算で解けるのは超短編くらいなので(汗)、楽しく取り組ませていただきました。
keima82 分量は多めでしたが、条件がわかっているため比較的早く解くことができました。今回はネタかぶりが非常に多かった印象です。
negitarou 敵陣に角を成り込む作品が得意な作家の方がおられたので、自作を見返したところ、敵陣に角を成り込む作品は9問中1問(No.66)だけでした。この辺りが作家の個性というか、好みなのだと考えると興味深かったです。

当選者発表

厳正なる抽選の結果、negitarouさんが当選しました。粗品を送ります。

また賞はありませんが、★を一番集めたのは第45問のシナトラ作でした。おめでとうございます。

71局すべてに短評を書いてくださった占魚亭さんとまつきちさんにも特別な感謝を捧げます。ありがとうございました!

またしばらくしたら三手詰祭第3弾を実施しますのでよろしくお願いいたします。

「詰将棋創作チョー入門(17) 第2回三手詰祭:結果発表(その4)」への3件のフィードバック

  1. 景品が当選しまして嬉しいです。ありがとうございます。

    さて、【第28問】に続いて【第61問】でも余詰がありました。恥ずかしい限りです。
    奥鳥さんの総評でもありましたが、自作のうち持駒が「角」のもので、持駒が例えば銀でも良いものがありました。
    そのような問題は除外した方が良かったかもしれないと、少し思いました。

  2. 風みどり様、たくさんの解説お疲れ様でした。
    三手詰祭、楽しませていただきました。

  3. 解答と解説ありがとうございました。
    正解は49問でした。
    ケアレスミスとか、合駒で詰まなかったりとか、2手目の不成の記載漏れとか、あとは4,29,30,40番などの限定打の問題が難しかったです。
    少ししたら、また再度1問目から解いてみたいと思います。
    またこのような機会がありましたら、参加させていただきと思います。楽しかったです。ありがとうございました。

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