課題19:変化を活用した詰将棋を作ってください。ただし手数は一桁でお願いします。
つみき書店の課題は、創作を志す人々に作図の切掛を提供することにあります。
Judgeの方にも「課題を如何に高度にクリアしかた」ではなく「詰将棋として好きな作品」を選んでくださるようにお願いしています。
なので毎回ゆるーい課題が多いのですが、今回の課題はかなり条件が厳しいかもしれません(あくまで当社比)。
「変化を活用」という言葉をどう解釈するか、かなり自由度があります。たくさんの応募をお待ちしています。
- 未発表作に限ります。
- 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com。
- 締切は6月29日(水)
- Judgeはシナトラさんです
例題1 風みどり 近将1979.2
44金、同角、25龍まで3手詰
同香、34龍まで3手詰
同玉、45龍まで3手詰
同銀、56龍まで3手詰
63玉、66龍まで3手詰
何度も登場している自作ですが持駒が少ないものでご寛恕お願いします。
これは3手目の龍の位置が5箇所という狙いで創ったものですが、2手目の玉の位置を赤、3手目の龍の位置を青で示すと次のようになります。
全く統一感がありませんね。
これが現在の作品になると次のようになります。
例題2 青木裕一「star-flight」 つみき書店2021.11.1
26銀、14玉、23龍まで3手詰
34玉、43龍まで3手詰
36玉、33龍まで3手詰
16玉、13龍まで3手詰
同様に色を塗ると次のようになります。
形式美の極致ですね。
例題3 シナトラ 詰将棋メーカー2021.10.24
46龍、同と、54金まで3手詰
同馬、65金まで3手詰
同玉、56金まで3手詰
同香、45金まで3手詰
3手目に金を打つ位置を緑に塗ると次のようになります。
美しいですね。
また風みどりのショボい例をお目にかけましょう
例題4 風みどり 詰パラ1981.1
37馬、39玉、49金、同と、38馬、同玉、37龍まで
同と、同龍、19玉、18金、同玉、17龍まで
作意と変化で37龍までの詰上りと17龍までの詰上りを並べてみたかった訳です。
例題5 風みどり 詰パラ1981.11改
27銀、同と、46龍、同と、15龍、同玉、25馬まで
同玉、38馬、同玉、47龍まで
15玉、16龍、24玉、23角成、同玉、14龍まで
作意は飾り物で、2つの変化が上下対称の3手詰になるのが狙いでした。
いずれも作者の独りよがりの謗りを免れられない完成度ですね。
これが現代の作品だとどうなるかみてみましょう。
例題6 駒井めい つみき書店2021.8.1
36銀、同角成、24龍、16玉、27金、同馬、34馬まで
同飛、24龍、16玉、34馬、同飛、26金まで
守備駒を2回動かすという課題への応募作です。
作意と変化で飛車と馬を各々2回ずつ動かしています。
「未発表作」とあるけれどtwitterで流した作品はダメですかと質問がありました。
昨今はtwitterも既発表とする風潮ですが、つみき書店はそんなに厳しくしても仕方ないのでインプレッション3桁まではOKとします。(1000を超えていたら既発表扱い)
TweetJudgeをさせていただきます(Judgeの名義は本名なのかと思ってました!)。
変化を利用して、本手順だけでは表現しきれない「何か」を表現してみてください。「何か」を決めるのは作者の自由ですから、(例題は手順の対比がテーマの作品ばかりですが)全然違うタイプでも勿論構いません。 https://t.co/XCd3NLvOSv
— Sinatra (@Sinatra57496354) June 2, 2022
お世話になります。
トップページから、課題19の作品募集へのリンクですが、別のページに飛びます。
ご指摘ありがとうございます。
直しました!