たくさん解説を書いていると
『Limit 7』は400局を4人で分担して解説を書いた。
1人で100局だ。
これはやってみるとわかるが、かなりの重労働である。
そこでつみき書店の本の解説は長さが不定だとか、普段から持ち歩いていると自作みたいに感じられて可愛くなり解説も書けるようになる……といったことは以前に何処かで書いた気がする。
そう、自分で選題した作品の解説は楽に書けるが、そうでない作品は自分の感性とあわないこともあるので大変なのだ。(パラ大学院の解説は楽だったが、近将の解説は辛かった!)
今回、『詰将棋つくってみた2021』をまとめるに当って、解説を一気に221局書いた。
「つくってみた」は選題しているわけではなく、基本課題を充たしていて余詰・同一作がなければ全採用のアンデパンダンだ。これは凄いなと感心する作品から、もうちょっと推敲してほしいなという作品まである。
書いているうちにだんだん筆が滑って、いらないことも書いてしまったようだ。
それで、いまは主に自分の書いた解説部分を手直ししているところ。
客にオプション選ばす店
オプションといっても「大盛りか普通盛りか」とか、「味玉つける」か「チャーシュー増やす」か……そういうオプションならこれは何の問題も無い。いや寧ろうれしいことだ。
「太麺にしますか縮れ麺にしますか」ときたらこれはオカシイ。
はじめて入った店でどんなスープかも知らないのに、どちらの麺が合うかを知っているのは作っているあんただろ。
「茹で方はハリガネ・バリ硬・ふつう・やわらかめ……」歯がなくて噛めない人にはよーく柔らかくした麺を出せばいいけど、それ以外は一番美味しい茹で方でだしてくれよ。
「味は濃いのが良いか薄いのが良いか」塩分控えめってのは言われてるけど、だからラーメン屋に来るのは月に一度と決めているんだ。一番美味しい味でだしてくれって。さっきからそう言ってるじゃん。
「辛さは5段階のいくつにしますか」というのもある。辛さに普遍的な基準というものがあるのならアリかもしれないが、食べたこともないのにわかるわけないだろ。どの店も辛さ3といえば同じ辛さなのかよ。
そういえば昔の料理漫画で、店に入ってきた客がブルーカラーだと塩をキツくして提供し、ホワイトカラーだと塩を控えるといったカレーライス屋の話を読んだことがある。
それでいいじゃん。なんのためにラーメン屋は客の顔が見えるような造りをしているんだよ。
そこまでやる気がないのだったら、自分で一番旨いという完成品を提供してくれ。