詰将棋の特徴は王手義務の存在だ。
この特徴のお陰で作者は解答者の解き筋をかなりコントロールすることができる。
クロスワードパズルやジグソーパズルと比べてみればその差は歴然だろう。
解答者は好きなところから解くことができる。
他のパズルでも入り口を狭くすることである程度可能だが、詰将棋はそれが格段に楽だ。
つまり詰将棋はかなり紙芝居に近いパズルだ。
王手が一つしか無ければ誰でも解ける詰将棋が完成する。(現在の記録作は詰棋猫「ダイアモンド」55手)
つまり解き味を演出することが可能だ。
最初は易しく初めて段々難しくなりクライマックスを迎えて終了とか、初めに山がありそこを越せば余韻を楽しむなだらかな下り坂だとか。
スイスイ進めさせておいて実は途中で罠が仕掛けられているとか。