詰将棋入門(237) 馬角玉をPerfumeと呼ぼう(前)

上田吉一『極光21』第90番 詰パラ1982.4

この作品は『詰将棋の詩』で初めて見た。そのときの衝撃はまだ記憶に新しい。

まずは歩を叩くしかなかろう。

95歩、同玉、96歩、94玉、

【失敗図】

96歩に同玉は88桂で詰むから94玉と戻るが……これで早くも手が尽きる。
とすると3手目はこれしかない。

95歩、同玉、97飛、

香合は寧ろ簡単。銀合は同飛、同玉、88桂、同金、97歩、95玉、96銀、94玉、86桂まで。
同金の一手だ。

そこで66の角がやっと使える。

   同金、77角

合駒しても同馬から95歩で詰む。

   94玉、86桂、95玉、74桂、

まずは74香を入手した。

   94玉、95歩、同と、86桂、同と、
95歩、同玉、86馬、

次は84とを剥がすのが自然な流れだ。
84とが消えたので84玉から右辺へ逃げだそうと玉が動き出す。

   84玉、66角、74玉、64馬、85玉、
75馬、

さて作意は94玉に決まっているが、96玉と入玉を目指してきたときの変化を確認しておこう。

   96玉、97馬、同玉、88金、96玉、
97香、85玉、86歩、76玉、77金、65玉、
55金、74玉、64金まで

【変化図】

さて作意を進めよう。

   94玉、95歩、同玉、77角、

今度は94玉では香打ちで一発だ。
86に捨合をしてくることになる。

さて難しい所はすべて片付いている。
後は美味しい所だけが残っている。

この続きは明晩にうpするので、初めてこの作品に触れる方はぜひ、明日までに詰上げておいてください。

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