次の図は一度は見たことがある詰将棋だろう。いずれも七手詰。
ところがこの有名な図の作者名を知らない方が案外多い。
貴殿はご存知ですか?
上図は慶応2年『待宵』の第1番。
作者は不明とする人もいるが、『待宵』編者の渡瀬荘次郎とするのが通例のようだ。
下図は左右反転した図がやはり『待宵』第4番にある。
他にも初心者によく出題される有名な図が満載の『待宵』なのだが、これがなかなか入手するのは難しい。
原著はもちろん古書だ。
『待宵』は詰パラ1978年4月号で、『待宵後集』は詰パラ1978年5月号で紹介された。
それぐらいしか記憶にない。(創棋会の『古図式全集』には入っているかもしれないが持っていないので確認できない)
日本将棋連盟が復刻版を出さないかなぁ。
……と思っていた所へ、岡本正貴さんが渡瀬荘次郎『将棋シン縄』を刊行した。
詰将棋30局(\(+\alpha\))に必死やエンドゲーム(?)も収録されている。
Amazonダイレクト出版で購入が可能。これは嬉しい。
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