
初代伊藤宗看の『象戯駒競』の河内氏による研究書です。
原著は1649年に刊行された史上4冊目の詰将棋作品集。
初代伊藤宗看は三世名人です。
大橋家の高弟でしたが大橋宗古の娘婿となり、新家元伊藤家を興しました。これを喜ばない本因坊系の棋士から次々と宗古に争将棋が申し込まれましたが、これらを退けたのが伊藤宗看。かくして実力第一と認められました。
献上図式のしきたりを創設したことも、後の『無双』『図巧』を産むことになったわけで、大きな功績といえます。
本作品集でもっとも有名なのは次図でしょうか。
初代伊藤宗看『象戯駒競』第29番

次の図も実戦派に喜んでもらえそうです。
初代伊藤宗看『象戯駒競』第28番
