詰将棋入門(239.1) 久留島喜内[3]

(つづきです)

さて正解発表。


 まずは61銀を動かす。

81香成、同玉、72銀成、91玉、

 83香を72成銀に交換したことになる。これで一段目がひらけるので55飛を動かせる。

51飛成、

 55飛を消去したので77角が動かせる。

   同銀、55角、

 次に97角を片付ける。お解りだろうが、先に97角を捨ててしまうと77角を王手で動かすことができなくなってしまう。手順前後は許されないのだ。

   同と、64角、

 これで待望の気持ちよい捨駒が可能になる。

   同香、97飛、

 97飛の目的は自らを犠牲にして88香の利きをずっと先まで通すこと。さらに84桂も成捨てて88香の利きを遠く82の地点まで通す。

   同桂成、92桂成、

 あとは成銀でジワジワと追っていけば解決する。

   同玉、82成銀、93玉、83成銀、94玉、
84成銀、95玉、85成銀、96玉、86成銀まで23手詰

 飛車角4枚の連続捨駒をいかに易しく創るかという試みだろうか。桂香も消えて攻方2枚だけの終局図が美しい。

久留島喜内 『将棋妙案』第15番

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