詰棋書編集の実際(1)

『雨滴』が完成し、『詰将棋つくってみた2022』も脱稿、キッズチャレンジはまだ編集委員の投票が終わっていないので待機状態。
ちょっとゆったりした気分なので、久しぶりにブログの更新をする気持ちになりました。
今回は、詰棋書編集作業の実際をご覧に入れます。

今日はまだPC画面上で修正するべき所を探します。
目立つところを画面上でみつけて修正し終わったら、印刷して、ゆっくり調べることになります。

一つ発見

「36桂」が途中で改行されているので、読むときにひっかかりますね。これを直します。

右クリックして「ソースの該当箇所へジャンプ」

ワープロみたいにWYSIWYGではないので、ちょっと面倒なのです。

TeXworks から該当箇所を適当にコピー

サクラエディタで検索

エディタは無料のサクラエディタを使っています。

該当箇所を発見

修正する

36桂が分断されないように\mbox{}で囲みます。

コンパイルして確認

ちゃんと読みやすくなりました。
ところが、ここで問題発生!
元は4行だったのが5行になってしまっています。

次の頁が悲惨なことに

1行増えたため、きっちり詰めてあった90頁から1行はみ出し、91頁が上のような状況になってしまいました。

全体でも1頁増えている

右下に総頁数が出ていますが、244頁となっています。
この本はKDPでオンデマンド出版しますので、総頁数は\((4の倍数-1)\)にする必要があります。
そこで243頁になるように調整したのです。

あちこちの行間を削って収める

修正の方法は色々考えられますが、今回はあちこちの行間を少しずつ削って90頁の中にJudgeの言葉も収めるようにしました。

このように1ヶ所を変更すると頁がズレたり大きく変わってくることもあります。
すると当然、目次も索引も作り直しになります。
目次は自動で作成するようになっていますが、索引は半分手作業なので大変です。

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