名局精解5 小川悦勇の曲詰を解く(5)

豊富だった持駒も、いつの間にか寂しくなってきた。
しかし龍で王手しても間駒されて効果はなさそうだし、思い切って飛車を捨てていくしかない。

21飛、同玉、32成香、同玉、

ところがこの局面で行き詰まってしまう。
第一感は21に戻らせないために角打ちだが……

54角、23玉、

以下45角と追っても13玉で手が続かず。
それなら34角成となれるように

43角、31玉、

43角としても31玉でうまくいかない。
(23玉、34角成、13玉でも詰まない)

念の為に龍が入ってみるか……

43龍、21玉、

やはり全然詰まない。

ここで発想の飛躍が必要となる。

下の図で、「もしこの駒がここではなくてここにいたら?」と気づけますか?

解決は間近です。駒を動かすための駒も居るからです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.