さて、宿題の玉方の応手は54歩の中合。皆さん正解されたことと思う。
香は渡さないと他の駒を身代わりに差し出す中合。
桂合も簡単に詰むことを確かめておいて欲しい。
では、この歩合にどう対処するか。
この問題を解く鍵は3手目にある。
ここで54龍と桂を取る前に、65龍と王手をする。
玉方は55に間駒をする一手。
このとき、43成香の配置の意味が理解できる。
玉方の持駒に香がないのだ。
さて、順番に間駒を考えていこう。
まずは55角の移動合。
56龍、35玉、25と、同銀、26銀、
これは龍が自由なので簡単。
次は桂合。
56龍、35玉、25と、同銀、36銀、
先に柿木先生に教えてもらった36銀の好手が使える。
同銀なら46銀と角を取って簡単。
同玉なら25銀で37玉に持駒銀香だから止まっている。
55金合。
56銀、35玉、25と、同銀、55龍、同角、
45金、24玉、25銀、23玉、14銀、
これで変化は完了。
4手目は歩合しかないと決まった。
65龍、55歩、
この2手に何の意味があるのか。
以下54龍以下、進めると41手目は次の図になる。
おわかりだろう。
二歩禁が発生して、54歩の中合が利かないのだ。
さて、「最終回」の予定だったが、気が変わった。
最後の仕上げは読者にお任せしよう。あとちょっと。見事詰上げてください。