はじめての方からも解答をいただいてうれしいです。
この企画は「チョー入門」カテなのですが、本当に詰将棋に慣れていない方には三手詰でも一気に34問は大変ですよね。
でもやはり一気に解くから楽しめるという面もあるわけで……。
う~ん、上手い方法があるかなぁ?
ま、とりあえず解説は細切れで行きます。
第1問 奥鳥羽生
正解 18角、同玉、27龍まで3手詰
◇27龍では残りの駒は玉方の持駒なので28歩合とされて失敗。
かといって49龍では18玉でまだまだ手は続くが大海に逃げられる。(36桂のうまい配置よ!)
そこで「逃げ道に先着」の18角で解決。
★
松崎一郎 すっきり、ばっちり!
まつきち 18角が気持の良い捨駒。
ぎょうざパン 1問目から気持ち良い角捨てですね。
占魚亭 玉で取ると横に、と金で取ると縦に龍を動かす。
小林敏樹 綺麗な形で初手49龍の紛れを残してあるのがいいです。
第2問 シナトラ
正解 13角、同龍、56角成まで3手詰
◇56角成で詰みだが、先に26龍と王さんとられて負け。
そこで普通は23角をアンピンするために24角の限定打を放ち、同☖、56角成までというのがよくある筋。24角に47玉ならば14角成までというピッタリの変化も用意してある。
これが罠。
24角には35銀と逆王手で応じられ同角、47玉で逃げられる。
13角可成地帯に打って、47玉ならば57角成を見せた手が正解。
誤解者がでるかと思ったが短評を見るかぎり全員正解。
星6個を集めた大人気作。
★★★★★★
◇なお作者は「飛角図式」と書いていたが、年寄は(1)飛角四枚が盤面にある。(2)単玉(3)あわせて盤面は五枚の作品を「飛角図式」と呼ぶので本図はその定義から外れる。
◇それでは13角に35銀合ならば? 無駄合という言葉はこういうときに使うのです。
negitarou 初手・2四角だと不詰。
まつきち 24角は35銀の逆王手!
奥鳥羽生 尋ねたり 手持ちに銀は ありまっか
ぎょうざパン 危うく24角に引っかかるところでした。
占魚亭 応手の違いで成る角が変化。なるどどね。
hiro 初手24角と思いきや、35銀の逆王手がありました。
中村丈志 1二角があるから1路左に寄せることができないのですね。
松田圭市 捨て合されないように可成地点に打つ。シンプルによくできていますね。
小林敏樹 危うく初手24角で誤解するところでした。35銀の逆王手で逃れるとは。
空 貴人 24角、47玉、14角成が面白い角の活用かと思い込んでいたが、玉方には35銀の間駒の妙防があり、紛れ手順に深い余韻を感じる作品。
菊田裕司 初手24角と23角をアンピンする手には35銀合の限定合で逃れ。初手13角とあえてアンピンしないところに打つのが面白い。飛角図式で無駄なく表現できているのがすばらしい。
瀧澤悠介 普段、3手詰をハンドブックをやっています。自王が存在する詰将棋が新鮮で楽しかったです。特に、1三に打った角を龍に取らせて、2三に居る角を動かせるようにするテクニックには唸りました。
第3問 negitarou
正解 45角、21玉、54角まで3手詰
◇この順以外の王手を考える人はいないと思う。でも星をもらった。
★★
ぎょうざパン 一度は両王手ですね。
奥鳥羽生 両王手 役不足かな 出だしでは
稲月健一 いったん停車する角が面白いです。
小林敏樹 途中停車するような感じが狙いでしょうか。
中村丈志 ユニークな角の味。私は2枚の歩を香に変えたくなる。
まつきち 両王手でスパッと決めたいが、この2ステップにも味がある(笑)
占魚亭 初手に角をどこに移動させるかが考え所だけど、両王手は安直な気がする。
第4問 negitarou
正解 53角成、82玉、71馬まで3手詰
◇初手53角不成だと61玉で逃げられる。
奥鳥羽生 両王手 役不足かな 出だしでは
negitarou 自作(第4問と第10問は姉妹作です)
占魚亭 応手の違いで71に移動する駒が変化。
まつきち 93歩は紛れを消してもったいない配置。
小林敏樹 3もそうですが、両王手は強力な着手なので3手にするのは難しいですね。
第5問 松田圭市
正解 29馬、同香成、18飛まで3手詰
◇攻方の飛車と玉方の香車が盤面の端から端まで移動するというのが狙いですね。48飛・26香の配置とはちょっと違った味が出ています。
★
占魚亭 飛の横のラインを通す。
まつきち 1マス動く29馬が巧手。
ぎょうざパン 馬の消し方が面白いですね。
negitarou 初手は、飛車の利きを通す一手。
小林敏樹 ちょっと考えた。ならば成功か。
中村丈志 3七馬と2九金を先に少し考えた。
奥鳥羽生 さてどちら 高い駒をば さあどうぞ
そろそろ時間切れで、今日はここまで。
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