第8回 三手詰祭 結果発表(7 最終回)

第31問 シナトラ

正解 18角成、93飛(成)、14角まで3手詰


◇11香に移動合するには14角と18角成しかない。14角は59龍で逆王手。18角成が正解だ。3手目はどこでも良さそうでいて14角以外は失敗する。もうシリーズ3作目なので大丈夫ですね。初手も成限定なのが良いですね。出題順が逆だったならばもっと星を集めたと思います。(出題順は機械的に決めています)

 松崎一郎 大空中戦!
 占魚亭 59香を取らせない。
 negitarou 角(馬)は5四に動きたい。
 中村丈志 詰ますのに細心の注意が必要。
 奥鳥羽生 アシストと 止めの二重 防御なり
 菊田裕司 最終手アンピンその3。逆王手利用の手順前後防止。
 小林敏樹 二重遮断テーマその3。距離感があるのでとても派手に見える。3作の中では一番。
 まつきち 初手はほぼ絶対なのになぜか考え込んでしまった(笑)。2枚角の最遠移動が決まる。

第32問 奥鳥羽生

正解 62角、同玉、52歩成まで3手詰

◇死地に誘う62角。変化を作るために使用駒が増えてしまっています。初手も限定打なのですが73角を考える人はいないだろうという形なのが残念。

 まつきち 短打の角が味良し。
 negitarou 初手・7三角だと不詰。
 小林敏樹 角短打で作るのが作者の演出。
 占魚亭 42玉に備えて53歩に紐付け。同玉と同銀とで成る駒が変化する所も良いですね。

第33問 シナトラ

正解 63金、82飛、75金まで3手詰

◇96飛でトドメを刺すとして、香2枚と飛車1枚が守っています。その利きを塞ぐのは金2枚。1枚足りないじゃないか! でも、たしかに詰んでいます。不思議ですね。
★★★★

 中村丈志 金の動きが面白い。
 占魚亭 応手によって金の移動場所が変化。
 まつきち 95金で決めるという思い込みで苦戦。
 奥鳥羽生 チョロチョロと 上と左右の コンビ金
 菊田裕司 2手目73合に同角成でも詰むのがちょっと気になる。
 negitarou 初手の金を開く位置でかなり悩む。玉は3六に逃がせない!
 小林敏樹 縦3本のラインだが、ピンを利用すれば止まる。91角がピンのためだけでなく、2手目36玉の変化でも働くところを特に評価したい。

第34問 シナトラ「0→4」

正解 66角、55飛、54銀引成まで3手詰

◇ごちゃごちゃした形で恐ろしそうですが、詰ますのはごく簡単。狙いはタイトルと詰上り図をみればお解りですね。まるで手品。

★★

 まつきち ピンが0から一気に4へ!
 占魚亭 おお、大駒3枚のピンメイト!
 ぎょうざパン 詰上がりがエライ事になってる!
 奥鳥羽生 瞬時にて 四カ所施錠 奇術かな
 negitarou タイトルがあったので、狙いに気付けました。
 松崎一郎 タイトルはPinの生成数(初形0→詰上り4)?。
 菊田裕司 ピン0枚から4重ピンメイト。かなり無理づくりで、笑える。
 小林敏樹 34銀成で駒余りにならないように55飛と受けると、何と4重ピンメイトが出現。3手詰の表現として一つの達成でしょう(これ以上ありえないし)。

総評

 奥鳥羽生 作家数 期待に反し 少なけり
 菊田裕司 シナトラくんの作品は楽しめました。
 hiro 枯れ木も…の心境です。次回もありますように。
 まつきち 3手詰も34作揃うと解くのも結構大変です(汗)。
 松田圭市 なかなか良い作品が多かった。自分の作に短評が付くのか心配。
 松崎一郎 5つ以内ということでしたが、かなり多くなってしまいすみません。
 占魚亭 久しぶりの三手詰祭を楽しみました。次の開催はいつになるのかな。
 ぎょうざパン 3手詰でも面白い作品がたくさんできますね。初手のインパクトが強い作品(焦点への大駒捨て)、詰上がりの意外性、変化手順も面白いものが好印象でした。
全体に奥鳥羽生さんの作品が印象に残りました。
 空 貴人 短手数でも簡単に解くことができない図面も多く、詰将棋の難易度は、単に手数では測れないことを実感しています。また、3手詰作品が未だに枯渇せず、発表し続けられているところについて、作家の方々への感謝と、飽くなき探求心に敬意を感じております。

当選者発表

厳正なる抽選の結果、豪華賞品(当社比)は空 貴人さん、粗品は瀧澤悠介さんに決まりました。
※1ヶ月経っても送られてこなかったら催促してください。年寄はすぐ忘れます。

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