第26問 奥鳥羽生
正解 35角、同龍、55金まで3手詰
◇玉龍銀歩の四枚が利いているところに捨駒をする快感。55角打は54玉から65玉、55金は35玉から46玉とギリギリで逃げる紛れをキチンと鑑賞してください。
まつきち 3手詰で持駒2枚は損?
占魚亭 退路封鎖、あるいは危険地帯への誘導。
小林敏樹 35角は不利感のある一手。比較的最近、どこかでこの手を見ました。復活後の昼間勉さんだった記憶があるのですが、パラを探しても見つからなかった。将棋世界かなあ。
第27問 奥鳥羽生
正解 88角、53玉、97角まで3手詰
◇初手は角を動かすしかないが16通りも候補がある。正解は一つだけ。中途半端なところにポツンと止まる88角が唯一の正解。3つの応手を調べてみればその理由は明らか。さらに作者の思考に深入りするには32歩や45歩の配置が何故必要なのかを考えてみると良いだろう。
★★
negitarou 攻方・角の限定移動!
ぎょうざパン 初手は88限定ですね!
まつきち 大きく落ちて曲がる秘球のような角の動き。
小林敏樹 ここはダメ、ここもダメという確認が楽しめる。
占魚亭 53玉に備えた限定移動。99まで行きたくなる。
第28問 松θ拓矢
正解 54銀、55龍、56桂まで3手詰
◇玉は身動き取れない形。55飛と59馬のどちらを犠牲にして、どちらでトドメを刺すか。二択です。
◇56桂、59龍、54銀は79角の利きが生じて35歩合とされてしまいます。飛車から使うのが正解でした。
★
松崎一郎 詰パラ小学校??
中村丈志 論理的な手順に感じた。
negitarou 玉方・龍のラインを下げる。
まつきち 龍を閉じ込めるのが面白い。
占魚亭 どのバッテリーから開くか。
奥鳥羽生 誘い乗り 幽閉されし 龍哀れ
小林敏樹 45銀が79角のラインを切れない駒なのが残念。左を向いた金が置けたなら、36桂では3つのライン/56桂では2つのライン/56銀では1つのライン(だけど最終手で切れない)が残ってダメとなるのになあ・・・などと妄想して遊びました。
第29問 シナトラ
正解 46龍、77玉、35龍引まで3手詰
◇79王に13角が王手をかけています。一方攻方は45龍が邪魔駒でもしなければ46龍までの1手詰です。
◇13角のラインを塞ぎつつ66龍に王手を掛ける手段は35龍引と46龍の2つ。正解はどちらか。
◇57玉の逃げもあるので、初手は46龍が正解。同(角|桂)ならば同龍まで駒余り。77玉に44龍をどこに動かしても良さげに見えるが、66桂合を予防して35龍引とするのが狙いでした。はい第25問と同テーマです。
★★
松崎一郎 難!
占魚亭 味の良い最終手。
negitarou 龍は6六に動きたい。
奥鳥羽生 アシストと 止めの二重 防御なり
まつきち 45龍は邪魔駒だった! 最終手もナイス。
松田圭市 初手は35龍しかないと思ったが最終手だった。
小林敏樹 25と同じ二重遮断テーマのその2。初形で王手だが、46龍に同角の変化を付けたのが工夫か。
菊田裕司 最終手アンピンその2。34桂が2つの余詰(初手35龍引と3手目24龍)消し+変同(2手目56合)消しのうまい配置。
第30問 シナトラ【2解】
正解
43桂不成、47玉、51桂成まで3手詰
63桂不成、27玉、71桂成まで3手詰
◇55桂をどちらに跳ねても41飛または81角のラインを塞いでしまいます。「どちらが正解か?」と考えさせるのではなく、どちらも正解というのが楽しいです。ツインや2解の先駆者は山田康平ですが、本作者の活躍で市民権を得つつあるように思います。星も4つ集まりました!
★★★★
松崎一郎 どっちに跳ねてもオーケー!
奥鳥羽生 二段跳び あちらこちらに 不成成り
negitarou 桂馬の二段跳ねで、飛車の利きを遮る。
まつきち 対比が味わえる作品。創作難度が高そう。
菊田裕司 2解で2つの桂二段跳び。無理づくりだが面白い。
稲月健一 この作者がわざわざ2解で作るだけの価値がある作品!
占魚亭 成桂の盾。初手で跳ねる地点の違いでガードする駒が変化。
小林敏樹 41飛/81角のラインを開けておく/閉ざす、が巧みに組み合わされている。桂不成を利用して最終手が決まるのもぴったり。