第8回 三手詰祭 結果発表(5)

第21問 奥鳥羽生

正解 19飛成、39玉、57角まで3手詰

◇37角は27玉で逃れ。37馬が有力ですが、39玉、57角、48歩、同馬、28玉で46角ができないのでこれまでです。
◇正解は19飛成。同玉に37馬とエンジン付きの馬で攻めようという構想でした。

 中村丈志 取って詰まないのは不思議
 ぎょうざパン 37馬が詰まないのがスゴイ。
 まつきち これは形の割に最終手が平凡(失礼)
 占魚亭 Corner-to-corner。
 小林敏樹 角の連結。46角、37合が入ればなあ・・・。
◇5手詰展の締切は過ぎちゃいましたが、次回にでも是非。

第22問 松θ拓矢

正解 67角、45馬、18飛まで3手詰

◇初手は図巧第8番で有名な限定打。作者の工夫は2手目の応手にある。中合では駒余りとし、移動中合を本手順に仕上げた。
★★★

 松田圭市 ダイナミック。
 松崎一郎 絶妙手の応酬。
 negitarou 馬の移動合が最善手!
 中村丈志 限定打がすばらしい。
 奥鳥羽生 意地の逃げ 最後の務め 駒やらぬ
 稲月健一 よくある初手に、とんでもない2手目!
 占魚亭 ピンメイト。馬を移動させてマスを空ける。
 小林敏樹 これは定番の3手。5手以上での作例がありすぎます。
 まつきち 派手な構成ですが、駒余りを避ける移動合はあまり好みではない。

第23問 シナトラ

正解 79銀、\(\cases{
同玉、59飛\\
同歩成、15飛\\
99玉、95飛\\}\) まで3手詰

◇本作は狙いが明確。中央に陣取る55飛が3つの応手に対応してそれぞれ最遠まで移動するというものだ。もっと星を集めるのではないかと予想したが…。
★★★★

 中村丈志 不思議な初手。
 奥鳥羽生 縦横に 三変自在 飛将軍
 negitarou 三手目の飛車の移動距離は同じ。
 占魚亭 応手によって飛の移動場所が変化。
 まつきち 79銀が強打。応手によって飛が15・59・95に動くのが美しい。
 小林敏樹 飛が盤のへり3か所へ移動。好きです。
 菊田裕司 変化3つで飛の3か所の最遠移動。とてもうまくできている。

第24問 松θ拓矢「たきのぼり」

正解 56龍、44玉、55龍まで3手詰

◇タイトルは2手目の応手を44玉に指定している働きでしょうか。44玉だと55銀でも良いし、53角成以下の最終手余詰が見えるので選びにくい感じがします。同香も43龍以下があるので解答も記入する形式だったら2手目は同玉の答案が一番多かっただろうと思います。

 占魚亭 龍の滝登り。
 ぎょうざパン 2手目同香では間違いですね。
 奥鳥羽生 取らぬなら 登りますぞよ 竜神や
 まつきち これが作意ならタイトルはフィットですが。
 negitarou 二手目は、4四玉が作意手順と予想しました。
 小林敏樹 雰囲気は出ている。作者は5手以上のバージョンをすでに手掛けていそう。

第25問 シナトラ

正解 95龍、44玉、96飛まで3手詰

◇初形に王手がかかっているので初手は絶対だし、2手目も普通の手。一体どうしたんだと思ったら3手目が狙いだった。三手詰を解いて笑ってしまったのは久しぶり。
★★★★

 占魚亭 龍・飛2枚盾。
 まつきち 9筋の串団子(笑)
 negitarou 龍は5五に動きたい。
 ぎょうざパン 3手目の意味が面白い。
 松田圭市 初手は絶対だが最終手の味が良い。
 奥鳥羽生 アシストと 止めの二重 防御なり
 菊田裕司 最終手アンピンその1。初手が絶対なのが痛い。
 小林敏樹 3手目96飛で香のラインを二重に閉ざしておいて、55歩合に同龍と取れるようにする。テーマとしては珍しい。
 空 貴人 3手目は、龍をアンピンしてあげないと合い利かずが成立しないことを利用した限定移動。同様の趣向は他の作品にも見られたが、今回の作品集で、最もバランスの取れた図面と感じる。

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