詰将棋雑談(97) 香剥総浚[其の二十二]

2012年には2作発表されている。
いずれもいい作品です。

新ヶ江幸弘 渚にて 詰パラ2012.03

 本作も前回同様筆者が担当していた大学院での発表なので、「長編詰将棋の世界」の方で解説する。

宮原航 詰パラ2012.10

 こちらはデパート発表。上の「渚にて」も原図は新ヶ江さんが高校生のころの作品だが、こちらはホンモノの新進気鋭の高校生の作品。
 銀で香を剥がすのだが香は一旦角に変換され、その角を銀と交換して香を剥がす。コンパクトに纏まった初形ながら内容も新しい。さらにその角を最初は☗56角と短打で、次は☗64角(53香を質にしている)、残り二回は☗82角(変化で☗71角成とする目的)と彩り鮮やかに打ち分けるという見事な仕上げ。

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