「すなどけい」

AMAZONで買える詰将棋作品集というのは稀少なのでうれしい。
すぐ届いたのでwcccに向かう新幹線の中で読んだ。

ああ、短編詰将棋というのはこういうものだったんだ。
と、新鮮な気持ちになった。

2作紹介しよう。

いずれも、あっという間に詰むはずだ。
しかし、作者の意図は明確に伝わってくる。

狙いとその表現。これが短編詰将棋ってものだ。

お薦めです。是非、入手されたし。

あとがきにこうあった。

本作品集の売れ行き次第では第二弾があるかもしれない

だったら、苦言を呈させて頂く。
かつて出版社に勤務していた身として本の作り方には一言申し上げたい。

  • 綴じ方が逆。この本、左綴じでなければオカシイ。
    製本所のミスだとしか思えないが、表紙のカバーがあっている。一体何がどうなるとこういう事態が起こるのか理解できない。
    読んでいて、逆方向に頁をめくってしまうこと幾たびも。
  • 肝腎の図面が汚い。紹介した頁は本物をスキャンした物。
    拡大してみて頂ければ明白なように、いかにもjpegで作成した画像を不用意に拡大して使っているというおそまつなもの。
    まともな出版社だったら考えられない品質だ。
  • 本文をちゃんとした編集者が読んでいるのだろうか?
    奥付を見れば高橋という方が編集長となっているのだが、著者の文章にどの程度手を入れたのだろうか。
    會場さんの献辞をコラムとして扱うというのも間違っているし、會場さんに失礼極まりない。
    当然、編集の段階で直されていなければオカシイ。

そういうわけで松田さん、第2弾は是非まともな出版社から出すことをお薦めします。

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