解題(つづき)
86桂を意識して64銀では勿論同飛成で2枚龍ができ、これは失敗らしいということはわかる。
まずは見えている宝物を回収するのが自然な流れ。
作意
44角、43玉、26角
もう1枚。
33玉、44角、43玉、17角
次に手をつけるのは当然左辺。
67飛に動き出されると手がつけられなくなるので…
33玉、44角、43玉、66角
66角として67飛をブロックするアイデアは発見しやすいだろう。
53玉、65桂、同龍、44角、43玉、55角
続いて64に効かし、序盤で置いた75銀の消去に成功する。
53玉、64銀、同龍、44角、43玉、66角
再び67飛をブロック。
いよいよ95角を活用する。
53玉、65桂、同龍、86角、64桂
歩合だと、入手した後、43香成から44歩という打換えの筋がある。
続いて、この桂を入手する。
44角、43玉、55角
53玉、64角左、同龍、44角、43玉
さて、いよいよ収束だ。
さて、ここまである意味、カンで進めてきてふと不思議に思ったことがないだろうか。
持駒が、増えていない。
右辺で桂馬2枚を入手して、その後左辺でいろいろ仕事したのに結局持駒は「桂馬2枚」で変わらず。
では、左辺での攻防の目的は「桂馬の入手」ではなかったということだ。
では、何の為の折衝だったのか。
その謎は残りの収束13手で明らかなる。
というわけで、やはりここでエントリーを切ります(^^)
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