村山隆治 五風十雨 第89番 近代将棋 1976.11
「詰将棋の考え方」や「詰将棋教室」などの著作がある作者。
このブログでは#創作講座を読むで何度も紹介している。
18銀、16玉、27龍は同成桂、同銀、17玉で切れる。26成桂を取るしかないようだ。
26銀、同金、29桂、同銀不成、
【失敗図】
持駒の歩が使えない。
16歩が攻方にとって邪魔駒なのだ。
【再掲図】
本作の狙いは冒頭4手の伏線にある。
18銀、16玉、27銀、17玉、
これで16歩を消すことができた。
26銀、同金、29桂、同銀不成、
【失敗図】と異なり、次の一手が存在する。
18歩、16玉、27龍、15玉、26龍、同玉、36馬、同玉、37金 まで17手詰
打歩詰の禁をテーマとした作品は膨大にあるが、二歩禁をテーマとした作品はまだまだ少ない。
考えてみると、まだまだ面白い展開がありそうだ。
二歩禁について興味を持たれた方は次のデータにアクセスするとよいだろう。
- 村山隆治「二歩禁の系譜」近代将棋1976.8~12 (via.詰将棋の欠片)
村山隆治について興味を持たれた方は次のデータにアクセスするとよいだろう。
- 村山隆治「詰将棋の考え方」大阪屋号書店1950
- 村山隆治「詰将棋教室」金園社1967
- 村山隆治「詰将棋を楽しむ本」金園社1978
- 村山隆治「詰将棋手筋教室」毎日コミュニケーションズ2000
- 村山隆治「五風十雨」全詰連書籍部2005