あとがきを読むと「孤愁のメロディ」と読むらしい。
長い期間に渡り、短編作家の第一人者の席を譲らない。
本作品集は従って短編を志す徒ならば必読書と言って良い。
短編で捨駒をたくさん詰め込みたいと考えると、どうしても打ち捨てが多くなる。
すると、持駒がやけに多くなったり、手順にコクがなくなり平板なものになりがちだ。
下に選んだ1局は、打ち捨て主体のものはこう創れという見本の様な作品。
本作品集の中でも使用駒数が多く、形の悪いものを選んでしまった。11手詰。
谷口均 『孤愁の譜』第44番 詰パラ 1971.4
この作品集についてはいくつか謎を感じている。この際だから書いてしまおう。
- 作品はノリノリのハードロックが多いのに、何故タイトルが『孤愁の譜』?
- 毎月毎月詰パラ小学校の首位をかっさらっていった記憶があるのに、七手詰が6作しか収録されていないのは何故?
- 入玉図もたくさん発表していたはずなのに1作も収録されていないのは何故?
これを個人的には『孤愁の譜』三大謎と呼んでいる。
しかし、もっと謎なのは第二作品集が編纂されていないことだ。
既に発表作は1000作を超えているのではないだろうか。
つい数年前にも変名で半期賞をボロボロ獲得していたはずだ。
そろそろ、出る頃かな?
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この本は古本で買うとしたらいくらくらいでしょうか
つみき書店だったら2000円で買い取って3000円で販売でしょうか。
ありがとうございます。
じゃあメルカリで出てる9,400円ってぼったくりですね。
絶対にそこまで値下げしてくれませんね。
それだけその本に価値を感じているということでしょう。
それくらいに価値を認めている人に譲りたいということだと思います。(気持はわかります)
つみき書店は昔貧乏で本が買えなかったので、若い人に購入してもらいやすいようになるべく低価格で仕入れて低価格で販売したいのです。(まだ小林さんには「高すぎる」と叱られます)