新刊紹介 『青い鳥2020』

できたての話題の作品集。
昨年の『青い鳥』と表紙を見るだけなら変わりばえしないが、背を見るとこの違いに驚く。

まったく迫力じゃなかった厚さが違う。
128頁が250頁に倍増している。

目次を見てみよう。

入れ替わりもあるが、作品を寄せた人数が増え、結果として作品数も増えている。
さらに「コラム」が内容および頁数が増えており結果としてこの厚さになったというわけだ。

(この「コラム」は寧ろ「評論」とか「論文」とした方が誤解を招かないだろう。
本物の埋め草としてのコラムはこれとは別に「一族Q&A」とか「一族アンケート」とかちゃんとある。)

著者がkisy一族+ になっているのは、おそらくゲストとして3名のプロ棋士が参加しているからだろう。

増えたメンバーも最近の看寿賞受賞者がぞろぞろといて読者としては嬉しい展開だ。
当然、作品も看寿賞受賞作がゴロゴロ転がっている。

それにしても若い人が増えるのではなくベテランがメンバーに増えていくとか、般若一族のように秘密結社の怪しい雰囲気を出すのではなく、活動内容を(批判を恐れず)バンバン明らかにしていくとか、未発表作やweb発表作の割合が大きいとか、年寄には「時代が変わった!」と実感させてくれる1冊だ。

創棋会や詰工房がこの動きにどう反応してくるか楽しみだ。

とりあえず、質量ともに充実したお薦めの詰将棋作品集であることは間違いない。
つみき書店でも購入できます(^^)

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