将棋玉圖 桑原君仲 1863.4 (書影は復刻版で将棋名著古典文庫第3巻 東西文献 1977.8.15)
この本はもう1冊持っていて、そちらは『将棋精妙』と一緒になっている。
(なんで『将棋極妙』とセットにしてくれなかったんだろう。)
古典に興味があるわけではないが、何故か1冊くらい解いてみようと思った。
しかし、『無双』や『図巧』は何度も並べている。
それでも忘れているから解けないだろうが、たとえ解けても自分で解いたとは言えないだろう。
いくら忘却力に自信があっても。(一度観た映画を新鮮な気持ちで観ることができる特技あり)
そこで選んだのがこの『玉図』だ。
1番と2番は解けたので過去ログを探せば解説が出てくる。
もう少し解いたはずだが、挫折した。
そのうち、再挑戦したいものだ。
筑摩書房『将棋図式集(下)』を読むと、二上九段の君仲への評価は手厳しい。
技術はあるが、構想はすべて剽窃だと言わんばかりだ。
その評価は順当なのかどうかも確認してみたい所だ。
桑原君仲 『将棋玉図』第3番 1863.4
短編詰将棋を2つ合体させたような作品。
いや、寧ろ後世の人が本図から2つの短編を作ったと言うべきなのか?
北原さんは「わりと玉図が好き」と言っていた。
野口ブックスの「独楽のたに」なんかはそういう好みが結構出ていると思う。
上田さんも「玉図は手触りがいい」と言っていたような。
超ド級はないけど、現代に通じる感覚はある作品集なのではないでしょうか。