風みどりはアイ駒は間駒と書くようにしています。
書籍では長いものに巻かれて合駒と書いています。
(参考になりました。そういえば、「合駒」を「間駒」と書いておられる理由について、このように出典込みで詳しく説明されるとよいかと思います。) https://t.co/xijrn5BkwJ
— ROUTE 188 (@route188) April 24, 2021
「間駒」は出典がわからなくて、でも MS-IME の変換候補では昔から見かけるので、気になりすぎます。何か資料があればと思います。
— ROUTE 188 (@route188) April 24, 2021
という宿題がありました。
まずはいつもは製本するときの重しに使われている日本国語大辞典(旧版)を引いてみます。
ということで、合駒でも間駒でもどっちでもいいようです。
ちなみにオイラは中学1年生に古典的作図の授業をするときに
「定木とコンパスを持ってくるように」
と指示を出すと、うれしそうに
「先生、ジョウギの字が間違ってます!」
と指摘してくれます。
それで辞書を見せてあげます。
辞書の権威は小学校の先生の権威に勝るようで、納得してくれます。
ということで間駒も普通に辞書に載っているので間違いではないということで一件落着。
私は子どもの頃父親が「アイシャアイシャ」と言っていたのを覚えていたんです。
アイシャって漢字ではどう書くんだろう。
シャは遮蔽の遮だろう。
アイは間だろうか。
山間とか幕間とかアイと読むからね。
では間遮か。
それでは合駒は間遮駒の略なんじゃないのか?
だったら間駒の方が正しいんじゃないの?
と、考えて「間駒」を使い始めました。
辞書にもちゃんと「間遮」があって良かったです。
詰パラを読んでみると1963年3月号に「綿貫規約」が発表されました。
その中に用語規格も含まれています。
そんな古いパラは持っていないという方は1987年2月号にも採録されています。
そこには次のように書かれています。
☆は類語と同義語につく記号です。
割と新しい所ではパラ2015年8月号の森美憲さんの記事に引用ですが登場します。
最後に1981年2月号の読者サロンに浦壁さんの投稿が載っていますので引用します。
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40年も前の記事を発掘されるとはねー。
「当用漢字」が、時代を感じさせる。
調べてみたら「常用漢字」が国語審議会によって答申されたのが1981年3月。
まさにギリギリのタイミングでしたね!
しかし無駄合、中合を無駄間、中間と書くわけにはいかないでしょう。
現状でも「連合」「香合」と書いて不都合はないので、単なる慣れの問題ではないでしょうか。
といっても中間を進めている訳ではありませんが。
ん。
書いてみると「中間」も悪くないように思えてきた。メゾンとルビを振れば格好いいので流行るかも。