高木秀次『千早城』に登る(5)


※この連載は風みどりが1題ずつ高木秀次作品集『千早城』(1993)を読んでいくものです。

第5番  初出不明

初手54龍は44歩合で同龍としても35歩が二歩で打てない。
43飛が邪魔駒に見える。
なければ43龍、同玉、53馬、34玉、35金までだ。
捨てるのは45だろう。同玉ならば54龍まででピッタリだから。
26金と16金はダブっているので26金は捨てられる運命だろう。
26金を消して26桂までという所か。

あとは多少試行錯誤しているうちに正解に辿り着くことができた。

「捨てられるのを待つ配置」が多いのが難だが、きちんと2枚の飛車を捨てていること。
26金を消すタイミングと飛車を捨てるタイミングを考えさせる問題になっているので十分に水準作だろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください