詰将棋つくってみた(67) 課題15:七手詰

課題15:七手詰を創ってください。

  • 未発表作に限ります。
  • 投稿先はkazemidori+kadai@gmail.com
  • 締切は2月27日(日)
  • Judgeは上谷直希さんです

毎回「わかる人にはわかる」素晴らしい方をJudgeにお迎えしているのですが、今回の上谷直希さんは平成28年の看寿賞を7手詰で受賞された記憶が新しい気鋭の現役作家です。平成29年も11手詰で看寿賞を受賞しています。投稿するだけでこんな凄い方のコメントが貰えるなんて!この機会を逃す手はありません。たくさんの投稿をお持ちしています。

創作初心者の方に向けた例題

5手詰の素材

11飛、23玉、14飛成、同玉、24馬まで5手詰

この5手詰を素材に7手詰を作ってみましょう。

例題1

13銀、同玉、11飛、23玉、14飛成、同玉、24馬まで7手詰

「2手逆算」で初めに考えるのは「捨駒を増やすこと」。
そこで13銀、同玉の2手をつけ加えてみました。

これで課題の「七手詰」は一応クリアしているのですが、あまり感心しません。
なんというか…五手詰をただ引き延ばしただけの七手詰という感じがします。

元の五手詰の鍵となる「11飛」を隠蔽するために12に邪魔駒を置こうという考えで逆算すると次の図になります。

例題NG トーレンミニブック「詰将棋」#104より

14銀、12玉、13銀成、同玉、11飛、23玉、14飛成、同玉、24馬まで9手詰

これならアリだと思うのですがいかんせん九手詰になってしまいました。

また次のような逆算なら13銀捨も面白いと思います。

例題NG

13銀、23玉、24銀成、12玉、13成銀、同玉、11飛、23玉、14飛成、同玉、24馬まで11手詰

これは例題1の余詰(?)を作意にしたものです。
例題1では13銀に23玉ならば24馬、32玉、42飛、31玉、22銀成まで7手駒余りで割り切れているのですが、3手目24銀成でも詰みます。これはこれでしつこい銀との絡みが主題になっていると思います。
しかし、11手詰になってしまいましたのでNG。

そこで閃いたのが13銀、23玉の時に33飛でも詰むのですが、そちらを作意にした次の図です。

例題2

33飛、14玉、34飛成、13玉、14龍、同玉、24馬まで7手詰

33飛が一瞬14玉で上部に逃がすような感覚があり、悪くないなと思いました。
玉方45銀を置いて34飛成に捨駒風味を追加する案もありますが、駒数を増やすほどの価値はないようです。
33飛に12玉とされても詰むように14歩を配置しました。
これで初手から24飛、12玉、13歩成、同玉、14飛、同玉、24馬まで7手詰という慌てん坊がでることを期待しています。

この順と12に邪魔駒を置く案を融合させて次のような図も作れますが…

例題NG

これは「お前はどれだけ変同が好きなんだ」と批判されそうです。
「変同利用の2解作品」というには対比がありません。
それにソモソモ9手詰ですね。

先程の期待される誤解順から発想したのが次の図です。

例題3

24飛、13玉、14飛、23玉、14飛成、同玉、24馬まで7手詰

初手から13飛では34玉で詰まない。
実は13龍と捨てたい。
そこで24飛から遠回りして13飛成と捨てて解決。
こういうちょっとした「ナルホド」が好みです。(流行から500年は遅れていますね)

しかし、五手詰を引き延ばしたのではない七手詰になっているのではないでしょうか。

創作経験者の方に向けた例題

私の好きな七手詰を並べてみましょう。

改発徹 詰パラ 1957.6

初めて見たとき詰ますのに苦しんだ。手のコンビネーションが命だということだ。

細田強 詰パラ 1957.11

6手かけて守備駒を一つ動かす。

南倫夫 詰パラ 1961.3

以前も本作について書いた。
我々(オイラと小林敏樹さん)にとっては本作が2枚飛のサンドウィッチ手筋との出会いだった。
作品との出会いは一期一会。忘れられない作品だ。

小川宏 詰パラ 1967.2

小川宏も優れた短編作家。
『この詰将棋がすごい!2010年度版』に「小林敏樹が選んだ小川宏ベスト8局」という記事がある。必読です。

昼間勉 近代将棋 1968.8改

実は本作修正図ではあるが、まだ余詰がある。
間もなく発行される『詰将棋ファン第4号』に本作の修正図が載るという情報がある。目出度い!

墨江酔人 詰パラ 1971.12

一度解ければ、なんであんなに悩んだのかが不思議と感じる。
ヒトの脳味噌というものはそういうものらしい。
初見の方には幸せな出会いであって欲しい。

長谷川哲久 詰パラ 1979.7

初心コーナーに発表されたやさしい作品。
しかし本作、断言しても良いが同一図を創った方が何人もいると思う。
(証明:オイラもこないだ創った。←惚けただけだろ)

畠山広吉 詰パラ 1987.5

最近発行された『百日紅』でも、ほぼ同一図を見た。
いままでに数回あちこちで見たことがある。
つまり、それだけ皆に愛される作品だということです。

小林敏樹 詰パラ 1985.7

本作については『この詰将棋がすごい!2010年度版』に「超短編における中合対策の研究」という記事を書いた。昨年造った『夏休みの自由研究2021』にも再録したので、よろしければ読んでください。

橋本樹 詰パラ 1999.3

初手の意味が渋いと思う人はオイラの仲間です。

2000年以前の作品から選ばせていただきました。

「未発表作」とあるけれどtwitterで流した作品はダメですかと質問がありました。
昨今はtwitterも既発表とする風潮ですが、つみき書店はそんなに厳しくしても仕方ないのでインプレッション3桁まではOKとします。(1000を超えていたら既発表扱い)

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