第1回三手詰祭の正解発表です。
解く方もチョー入門の方に向けて解説も書いているとチョー時間がかかるので、何回かに分けさせていただきます。
16名の方から解答メールを頂きました。ありがとうございます。
投票を受けた数を★が表しています。
第1問 みつかづ
正解19飛、同玉、29金まで3手詰
◇飛車を捨てる第1の目的は玉の呼び込み。
◇16とが歩だったら29金、17玉、27飛と平凡な詰みです。16がと金だから飛車捨てになります。
◇短編から長編の収束までよく見掛ける基本の捨駒で、この企画にピッタリの作品でした。★
占魚亭 大砲一発。取っても逃げても29金まで。
高橋美鈴 あえて飛車なのが良い。香車なら迷いなく打ったでしょう。
第2問 みつかづ
正解13飛成、同銀、12銀まで3手詰
◇飛車を捨てる目的は守備駒を移動して攻方線駒の利きを通すというものです。
◇13飛不成では12に間駒されて詰みません。13飛成だと22にも利きがあるので12合駒には22飛成で詰みます。成限定にしているのが作者の拘りです。★★
Y.Yama 面白かったです
占魚亭 横利きを通す(その1)。
keima82 31と13で少し迷いました。
negitarou 初手が気づきにくかったです。盲点に入った感じでしょうか。
第3問 みつかづ
正解11飛打、同馬、23飛成まで3手詰
◇飛車捨ての目的は守備駒を移動して利きを外すことと退路封鎖。
◇実戦だと一石二鳥は好手なのですが、詰将棋だと効果が二つもあるのは逆に評価が下がるのが面白いところです。
占魚亭 受方馬の利き逸らし(その1)。
第4問 風みどり
正解12飛成、同玉、12金まで3手詰
◇これも玉の呼び込み狙いの捨駒です。
◇32の駒は23飛成を防げば角金銀どれでもいいのですが、12飛成から32龍でも詰みそうに見えるのは金かなという選択。誰も考えないだろう紛れについてあれこれ悩むのが作家なのです。
占魚亭 11に呼ぶ(その1)。
第5問 みつかづ
正解11飛成、同玉、21角成まで3手詰
◇玉を呼び込む捨駒。
◇これも不成だと22からぎりぎり逃げ出されてしまう点に注目してください。
占魚亭 11に呼ぶ(その2)。
第6問 みつかづ
正解32飛成、同銀、22飛成まで3手詰
◇飛車を捨てる目的は守備駒を移動して攻方線駒の利きを通すというもの。第2番の90度回転ヴァージョンです。
◇この作者でしからきっちり成限定になっています。
占魚亭 縦利きを通す。
第7問 風みどり
正解13龍、同玉、23角成まで3手詰
◇玉の呼び込み。
◇第5問の180度回転ヴァージョンです。
◇みつかづさんだったら33は生飛にしたのかもしれないですね。
占魚亭 角成の前の下準備。
第8問 みつかづ
正解32飛成、同銀、22角成まで3手詰
◇守備駒を移動して利きを外す目的。32飛不成だと13玉と逃げられるのはみつかづ仕様。
占魚亭 受方銀の利き逸らし(その1)。
まつきち 22合、今日では超短編の収束には避けたい。
keima82 2手目☖22合駒は有効合(変長)に見えます。
◇2手目22合とされると同飛成、同銀、同角成まで5手駒余り。これは変長といって違反ではありませんが、現代では厳しく評価が落ちます。守備駒11歩を見落としたかと投稿図を確認しましたが、やはりありませんでした。作者のうっかり?
第9問 keima82
正解59龍、同馬、38馬まで3手詰
◇守備駒移動で利きを外す目的。
◇正飛角図式という稀少な形式に仕上げたのが作者の矜持です。ちなみに正飛角図式とは持駒なしの飛角図式。純飛角図式とは成駒がないものをいいます。交わりの純正飛角図式は風みどりの検索では90局しか発見できませんでした。
占魚亭 受方馬の利き逸らし(その2)。
第10問 みつかづ
正解22飛成、同銀、12金(角成)まで3手詰
◇守備駒を移動して利きを外す目的。
◇不要な駒がまったく見当たらないのは気持ちの良いものです。★
占魚亭 受方銀の利き逸らし(その2)。
keima82 角が34だと余詰んでしまうのですね。
けんすー 3手詰ってのは結局こういうのがいいよなって思います
続きは明日!
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今、8問目の出題図と短評を頂いて気付いたのですが、第8問はまさにウッカリで、玉方1一香を置いたつもり(▽2二合は▲2三香成まで)で居てたのですが、よく見たら抜け落ちてますね(^_^;)
大変失礼を致しました。
香だと11角成があるので歩だと予想しました。
よく思い出してください(^^)
遅くなって申し訳ありません。
推敲中のファイルが見付かりました。
開いてみると、玉方1一歩になっていました。
私のウッカリです。
お久しぶりです。
2年越しの正解発表、ありがとうございます(^^)。
近いうちに第8回三手詰祭を開催しますので、よろしくお願いします。