詰将棋入門(196) 狙いを読み取るのが難解

七條兼三『将棋墨酔』拾遺第27番 詰パラ1979.7改

発表時は余詰。本図は駒場和男による修正図。

21龍を活用するには31銀を捌いていくよりなかろう。

42銀不成、同玉、41飛、53玉、43飛成、同玉、

ここまで特段の変化もない。

32角、33玉、23角成、同玉、

53玉なら54角成と金を喰って簡単。

13金、同銀、同香成、同玉、

24銀は同桂であとで44~55と逃げられる。
13金はちょっとやりにくい手だ。
13金に33玉は22龍から44香で詰む。

24銀打、同桂、同銀、同香、

さっきから駒交換ばかりしているようだ。

25桂打、同香、同桂、14玉、

3筋に逃がさないように慎重に攻める。

16香、15歩、12龍、25玉、15龍、36玉、

15桂合などは13桂成、同玉、15香で早い。
よって歩合限定。

37歩、同玉、26龍、38玉、28龍、49玉、
48龍まで35手詰

手数こそかかったが、何も事件は起こらずに詰んでしまった。
さて、作者の狙いは看破できただろうか。

ヒントは、上の途中図である。

そう、正解は持駒順列七種

しかしオイラのような古い人間には、手順が面白くなければ何の意味もないように感じるのだが……。
作者の七條兼三はオイラより勿論年上だが、感性は若いようだ。

何を面白がるかは人それぞれで、その面白さが広く共感されたら幸せなのだろう。
ちなみに最近はやっているスイッチバックなども、ほとんどの作品はオイラにはその面白さが分からない。「だから、何?」という感じだ。フェニックスもそうかな。

作者には初形の持駒が「金4枚」でそれが手順を進めると「銀4枚」⇒「桂4枚」⇒「香4枚」と変わっていく作品もある。当初、そちらを紹介する予定だったが、余詰があった。

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