さて頼まれてもいないのにこういう提言を書くというのを世間では大きなお世話と言います。
まぁ、これは土日ネタなんで。
採用期限を書かない
これが一番単純な解決法でしょうか。
出来ないことは書かない。当たり前のことですね。
将棋世界の現状は及川先生の誠実な人柄を表現していることは間違いありませんが、矛盾していることもまた確かなのです。
しかしこの解決法は作家側に一方的に不利な物になります。
投稿したが最後、もうどこにも投稿・発表できないというのですから。
こんなことを書いたらこのサイトは作家の皆さんにボイコット確実ですね。
却下。
発表枠を増やす
となれば発表枠を増やすことが考えられます。
結局は投稿が多いから在庫が過剰になるというのが原因でしょう。このこと自体は寧ろ喜ぶべきことなのです。それだけ創作活動が活発だということですから。
昔は(また始まったよ老頭児の昔語り)詰パラ・将棋世界だけでなく、近代将棋・詰棋めいと・将棋ジャーナル・将棋マガジン等々、詰将棋の発表媒体はいくつもありました。それが今や紙媒体で主なものは詰パラと将棋世界だけ。これでは溢れるのは当然です。
某酔っ払いのオッサンはこう言います。
他人様の創った詰将棋を選ぶなんて傲慢なんだよ。全部発表すればいい。どれが価値あるものかは歴史が選ぶんだ。
これ名言集に入れたいくらいいい言葉だと思うのです。ただ本当にこの通り語ったかどうかは怪しくて、オイラが2012.5に書いた選題稿から採っりました。それで名言集には入れていないのです。「オレはそんな事言ってねぇ」というクレームはなかったので趣旨は間違っていないはずです。
森田正司さんの『詰棋めいと』誌はまさにこのような運営だったと思います。投稿が多いときは沢山掲載し、投稿が少ないときは掲載も少ない。
本当にそれでいいと思うんですね。
編集は毎回台割りが変わる訳ですから大変かもしれません。そして解説を書く担当者の負担も増えるのは確実でしょう。
それが難しいのなら、溢れた作品をまとめて掲載するコーナーを創設してそこだけ掲載する作品数をフレキシブルにする。そのコーナーの担当者は大変でしょうが、いろいろと対策も出来るはずです。
これ以上具体的な案はさすがに書くのを遠慮しておきましょう。
ネットで発表する場所を増やす
すると最後に思いつくのはこれでしょうか。
現在もスマホ詰パラや詰将棋メーカーといったサイト(?)やプレ短コン・裏短コン、創棋会ブログ、ユーチューブ詰将棋作品展などの活動があります。twitterに作品を放流する方もいます。
これらの活動をもっと活発にしていくことでしょうか。それぞれ特徴がありますが、1年も待たずに投稿した作の採否が決まるというのは強烈な魅力です。そして尺を気にせずに解説も短評も全部載せられるというのも長所ですよね。一番の問題は、読者の少なさでしょうか。
つみき書店も「詰将棋つくってみた」や「三手詰祭」などの企画を実施しています。
ですがあくまでこれらの企画は創作初心者が対象のもの。(有力な作家さんが「こんな作品投稿してくれちゃっていいの!?」ということもありますが)
近い将来、本格的にこの課題「ネットで詰将棋作品を発表したいと思える場を創る」に取り組んでみようと構想中です。クリアするべき問題はたくさんありますが、一番の問題はオイラの寿命かな。
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著作権法の、条文を読むと、
採用期限を書かないと、「作家側に一方的に不利な物」ではなく、採用期限は「六月以内」となるのではないでしょうか?素人が条文を読んでの解釈なので間違っている可能性は高いですが、、
(出版の義務)
第八十一条 出版権者は、次の各号に掲げる区分に応じ、その出版権の目的である著作物につき当該各号に定める義務を負う。ただし、設定行為に別段の定めがある場合は、この限りでない。
一 前条第一項第一号に掲げる権利に係る出版権者(次条において「第一号出版権者」という。) 次に掲げる義務
イ 複製権等保有者からその著作物を複製するために必要な原稿その他の原品若しくはこれに相当する物の引渡し又はその著作物に係る電磁的記録の提供を受けた日から六月以内に当該著作物について出版行為を行う義務
そうなんですか。
それでは詰パラが1年以内というのは許されるのかな?
明記してあるところに投稿しているのだからOKなんですね。