詰将棋つくってみた(86) 課題18:結果発表(前編)

    課題18:打歩詰の局面を打開する詰将棋を作ってください。

    32作もの大量出題。手数順で並べましたが易しい順で並べるべきだったかもしれません。(しかし客観的基準が……)
    それでも10名の解答者、ありがとうございます。

    まだ解いていない方はこちらをどうぞ。

    印刷用pdfつくりました⇒課題18.pdf

    ヒトケタ手数

    第1問 松θ拓矢

    正解 ▲69角 △47金 ▲46歩 △同金 ▲55金まで5手詰

    まつきち 57金中合は不思議な応手。
    松崎一郎 第1番からガツンときました。
    松澤成俊 1か所しか詰まないのは不思議。
    negitarou 初手になかなか気付けませんでした。
    高橋美鈴 開き王手の角の位置と、限定の金合。
    はせがわゆ とても不思議な手順。打開というより回避な気もするが…。
    占魚亭 「右に引くと金合で逃れるが、左に引けば金合で詰む」というカラクリ。
    keima82 相手に合駒を打たせて、攻駒がその陰に隠れることで打歩打開。自玉は苦心の配置と言った感じがします。
    小川悦勇 むずかしいね。

    第2問 荒川貴弘

    正解 ▲27金 △同飛不成▲29桂△同飛成▲18歩 △同龍
    ▲26馬まで7手詰

    高橋美鈴 金が邪魔駒。
    まつきち 一服の清涼剤。
    占魚亭 味のいい初手。
    松澤成俊 これは基本手筋の域を出ない
    松崎一郎 収束にややモヤモヤ感が残りました。
    keima82 初手と3手目の手順前後が不成で回避できているのがお見事。
    はせがわゆ 4手目は敢えて非限定?成か生かで手順が大きく変わると面白かったか。
    negitarou 金を捨てて、2七の地点への利きを消すんですね。(初手は「2九桂」が第一感でした)
    藤田卓志 2七金がなかなか浮かばず苦戦しました。成らずで取り打歩詰の局面、桂を打つしかないですね。この局面がなかなか出てきませんでした。この1局は楽しめました。やっとこさ解けました。
    小川悦勇 これ好きです。

    第3問 kisy

    正解 ▲56龍 △同角不成▲66桂△同馬 ▲55歩 △同馬
    ▲43銀不成まで7手詰

    高橋美鈴 55の退路を塞ぐ。
    松澤成俊 変同は消したいところ
    松崎一郎 スムーズな手順、自然流。
    占魚亭 66桂のタイミングが全て。
    まつきち 基本手筋ながら、龍捨て、角生、桂捨てと、打開・回避・打開の流れが良い。
    negitarou 龍を捨てて、6五の地点への利きを消すんですね。(4手目・同馬の手順が作意と予想しました)
    小川悦勇 ひたすら55歩打を目指す。
    keima82 4手目の変同が気になりました。65歩→桂、76竜→66飛、とすれば消せますが、そうすると初手の飛車捨ての意味付けが変わっちゃいますね…。
    はせがわゆ こちらも4手目からの変同が狙いか。捻くれた狙いが衝突するのは驚き。

    第4問 灯凜

    正解 ▲76龍 △56桂 ▲37歩 △47玉 ▲48銀 △同桂成
    ▲36龍まで7手詰

    松澤成俊 初手以外は平凡
    松崎一郎 初手が気付きにくかった。
    小川悦勇 打歩打開にどう受ける。
    はせがわゆ 初手のソッポ龍がいい感じ。
    占魚亭 ソッポはひと目。合駒動かしが入り、着地もバッチリ。
    まつきち 76龍というインパクトのある手で取歩駒を発生させたのが好手順。
    negitarou 初手(龍ソッポ)が気付きにくかったです。最終手の感触も好きです。
    keima82 竜が邪魔で捨てたいが、56だと逆王手、66だと馬が効いてしまう。よって、そっぽの76が正解。

    第5問 negitarou

    正解 ▲23飛 △同玉 ▲44と △56と ▲35桂 △同銀
    ▲24歩 △同銀 ▲14銀まで9手詰

    小川悦勇 ネギさんうまいよ。
    松澤成俊 打歩詰打開としては平凡
    松崎一郎 26銀を引き寄せて邪魔駒化。
    占魚亭 玉を角のラインに入れたら後はカンタン。
    keima82 全手捨て駒になっていて、収束もスッキリ。
    まつきち 3手目が54とのような手でまとまると面白くなる。
    はせがわゆ 配置の効率が良く、捨駒も入って良い感じ。63歩が無ければ…と思いましたが初手に飛を63に打つ余詰を消しているようなので意外と代案は無さそう。

    第6問 はせがわ ゆ

    正解 ▲53馬 △同玉 ▲64角 △44玉 ▲55角 △同香
    ▲45歩 △53玉 ▲65桂まで9手詰

    小川悦勇 なるほどの打換えの妙。
    松崎一郎 ややこしや、ややこしや。
    占魚亭 打ち換えて直ぐに捨てる流れがいいですね。
    negitarou 5三の地点への利きを消して、打歩詰を回避!
    keima82 香を1マス釣りあげるために2枚の角を捨てる。
    はせがわゆ 自作。狙いを短手数で実現出来たが、配置が…。
    松澤成俊 7五馬だと余詰なのね。気持ちよい馬のダイビング
    まつきち 珍しい打ち換え。打って直ぐに捨てて打開するのは鮮やか。収束が惜しい。

    11手~13手詰

    第7問 羽毛布団

    正解 ▲52角成△43飛 ▲35銀 △同玉 ▲53馬 △34玉
    ▲45金上△同飛 ▲35歩 △同飛 ▲44金まで11手詰

    小川悦勇 43飛合の活躍劇。
    keima82 打歩詰の形に持っていくまでが難問でした。
    松澤成俊 2手目の合駒みえにくくて何だこれと思った
    はせがわゆ 変化でも打歩詰絡みの局面が現れるのがおもしろい。
    占魚亭 好手53馬。合駒で出した取歩駒の飛車の誘導もいい味。
    まつきち 初手35銀に惹かれるし、2手目23玉が一瞬詰むのかと思わせるので、52角成は俗妙の味。最強の43飛合が打開に利用されるのは皮肉。

    第8問 カワセミ

    正解 ▲33桂 △同飛 ▲22歩 △32玉 ▲21角 △41玉
    ▲32角打△同飛 ▲42歩 △同飛 ▲33桂まで11手詰

    松澤成俊 筋よく行くと失敗する
    小川悦勇 春の小川はサラサラ行くよ。
    keima82 あえてくっつけて打つ7手目が肝。
    松崎一郎 持ち駒をポンポン打ち続けるのは気持ち良いです。
    占魚亭 初手と最終手が同一手。受方飛の動きに面白味あり。
    まつきち 7手目63角で遠回り(筋悪でした 汗)。短打は味良し。飛車のミニ翻弄が楽しい。
    negitarou 持駒を打つ順番が、桂・歩・角・角・歩・桂。回文みたいですね。
    はせがわゆ 桂→歩→角の順に打ち舞台を移動、逆順に打って詰め上がる。難しそうなことをさらりと。

    第9問 ベターハーフ「うずまき」

    正解 ▲32角成△23桂 ▲24馬 △同玉 ▲33馬 △14玉
    ▲15歩 △同桂 ▲24馬 △同玉 ▲34飛成まで11手詰

    まつきち 楽しい駒の入れ替え。
    松崎一郎 解図欲をそそられます。
    占魚亭 同地点に馬2枚を捨てる味がいい。
    小川悦勇 これって森田流ですか。好形がよいね。
    はせがわゆ 同じ場所に馬を2度捨てるのが楽しい。
    keima82 森田手筋。合駒制限と逃げ道封鎖を兼ねた△25歩配置が良いですね。
    松澤成俊 4一歩は無くて良い気がするし3三に合駒する筋にできないのかなと思った
    negitarou 3筋の方向に、玉がズルズルと引き寄せられる。2四の地点への馬の連続捨てが光ります。

    第10問 かいりゅーになりたい

    正解 ▲12銀不成△同と▲34馬 △同龍 ▲24歩 △同龍
    ▲32銀不成△22玉▲14桂 △同龍 ▲33香成まで11手詰

    松崎一郎 回竜も凌ぎきれず。
    占魚亭 34馬の前に下準備。
    まつきち 初手が意表を突く好手。
    小川悦勇 光をみた12銀に拍手。
    松澤成俊 駒の利きがややこしいが初手が決まれば一本道
    はせがわゆ 初手が好手。最後に桂が取り残されず活用されるのもいい感じ。
    negitarou 初手(1二銀不成)が意外性のある一手。攻方・銀不成が2回発生するのも良かったです。
    keima82 初手は意表を突かれました。12の地点を押さえる不動駒とばかり思っていたので、あっさり捨てるとは。

    第11問 シナトラ

    正解 ▲37金 △同香不成▲54馬△同桂 ▲45角 △同歩
    ▲36銀 △同香 ▲28歩 △38玉 ▲48金まで11手詰

    小川悦勇 勢力過多をほぐす。
    占魚亭 流麗な流れ。捨てる順番に注意。
    松崎一郎 38への効きを上部から外していく。
    まつきち 誘致の香生に対し、怒濤の三連捨てで打開。
    松澤成俊 初手がポイントだが手なりで指せてしまうのが難点
    はせがわゆ 縛り駒を消すための三連捨て。易しいがとても楽しい。
    negitarou 馬・角・銀と捨てて、3八の地点への利きを消すんですね!
    keima82 馬、角、金、銀が全部邪魔駒!よく手順を限定できたものです。

    第12問 駒井めい

    正解 ▲12銀 △同玉 ▲32龍 △11玉 ▲22角 △同飛
    ▲12歩 △同玉 ▲24桂 △11玉 ▲21桂成△同飛
    ▲12桂成まで13手詰

    松崎一郎 大駒は近づけて打て?
    小川悦勇 予想外の展開でした。
    松澤成俊 初手は良い手だが打歩打開は一般手筋
    占魚亭 コンパクトな初形と手順。そつなく纏まっている。
    はせがわゆ 縛り駒の効きを玉方駒で遮って打歩打開するのはあまり見ない気がする。
    まつきち 4手目22合で詰ますかと思ったら、11玉にチョッピリ意表を突かれました。
    keima82 23桂がちらつくところ、22角は意外性がありました。また、課題を知らなければ初手▲12歩も考えてしまったと思います。

    第13問 negitarou

    正解 ▲13歩 △同玉 ▲25桂 △12玉 ▲23桂成△同香
    ▲13歩 △同角 ▲同桂成△同玉 ▲31角 △12玉
    ▲22角成まで13手詰

    占魚亭 自然な手の連続。
    小川悦勇 形も評価のうち。好形でUPです。
    松澤成俊 王手いていれば詰んでしまう詰む将棋
    keima82 殆んど一直線ですが余分な駒はなく、悪くないと思います。
    まつきち 17桂は持駒にする手もある(余詰?)。紛れを増やすか跳ねる味を残すか。
    はせがわゆ 玉がちょこちょこ行ったり来たり。なんとなく繰り返しでなんとなく楽しい。

    第14問 すしぼーい

    正解 ▲25銀 △同飛 ▲23角 △同飛 ▲35金 △33玉
    ▲42飛成△同香 ▲45桂 △同香 ▲34歩 △43玉
    ▲53歩成まで13手詰

    松澤成俊 打歩打開以外がねらい?(笑)
    小川悦勇 受け飛に弱点を見つけた。
    まつきち 打歩詰はこの3手収束になるのがイタイ。
    占魚亭 詰上りが重く感じるが、捨て駒主体の手順で解後感はいい。
    はせがわゆ わざわざ利きを増やしてから23角とするのがおもしろい。
    keima82 まず、導入4手が非常に難解。また、▲42飛成のところは43に成ってしまいそうになりました。

    第15問 久保紀貴

    正解 ▲26桂 △同歩 ▲47角 △36角 ▲同角 △同と
    ▲25角 △同香 ▲74飛成△同と ▲15歩 △23玉
    ▲22と引まで13手詰

    小川悦勇 詰上りの予想に安心感あり。36角合がアクセントになっている。
    松澤成俊 やや機械的な印象だがロジカルな組み立てとも云える
    占魚亭 玉が23歩を取れる形作り。47角~36同との辺りが好き。
    まつきち 47角~36角~25角~74飛成と好手が次々飛び出すのが気持ち良い。
    keima82 選択肢が少ないので気持ちよく解けました。創るのは簡単ではないと思います。
    はせがわゆ 縛り駒を消したらまた縛り駒が。73飛、63角合、56角と逆算したくなるが難しそう。

    ここまでの解答成績

    Q1 Q2 Q3 Q4 Q5 Q6 Q7 Q8 Q9 Q10 Q11 Q12 Q13 Q14 Q15
    keima82
    ベターハーフ
    negitarou
    高橋美鈴
    まつきち
    山城正樹
    占魚亭
    松崎一郎
    藤田卓志
    松澤成俊
    はせがわゆ

「詰将棋つくってみた(86) 課題18:結果発表(前編)」への1件のフィードバック

  1. 第1問から順番に解いていったのですが、【第7問】が解けませんでした。
    初手・5二角成は考えたのですが、香合・飛合で「はて、どうしよう」と先が続きませんでした。

    【第15問】は、頑張って考えたら、(もしかしたら)解けたかもしれません。
    3六角の移動合が、味があって好きです。

    【第13問】(自作)について
    1七桂を持駒にすると、1三歩、同玉、1四歩、1二玉、2四桂、同香、2三金で早詰ですね。

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